サッカー韓国代表チームが11大会連続で国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)本大会出場という偉業を成し遂げた。「サッカーの宗家」イングランドや「アート・サッカー」フランスなどの強豪たちも達成できなかった大記録だ。
洪明甫(ホン・ミョンボ)監督率いるサッカー韓国代表チームは6日、イラクのバスラ国際スタジアムで行われた2026 FIFA 北中米W杯アジア最終予選B組第9戦のアウエーゲームで、後半18分にさく裂した金鎮圭(キム・ジンギュ)=全北現代モータース=の先制ゴール、後半37分の呉賢揆(オ・ヒョンギュ)=KRCヘンク=のとどめのゴールにより、イラクを2-0で破った。この日のイラクの最高気温は45℃に達した。暑さを避けるため、現地時間午後9時15分に試合が行われたが、それでも30℃を超える気温の中で戦わなければならなかった。
韓国は試合序盤から主導権を握った。前半25分、イラクのFWアリ・アル=ハマディが曺侑珉(チョ・ユミン)=シャールジャFC=と競り合った際、足を高く上げて顔を殴ったため、レッドカードを受けて退場させられた。おかげで数的に有利になった韓国は、その直後から本格的な攻撃を展開した。そして、後半のスタートとともに投入された金鎮圭がついにやり遂げた。後半18分、ペナルティーボックスの中からイ・ガンインが落ち着いて出したボールを金鎮圭が押し込んでゴールネットを揺らした。後半29分、交代投入されてAマッチデビューを果たしたチョン・ジンウ=全北=が前方からパスを受けて前進後、センターにパスを出し、これを呉賢揆が決めた。
B組で5勝4分・勝ち点19とした韓国は、3位のイラク(勝ち点12)との差を7に広げた。このため、今月10日にソウル・ワールドカップ・スタジアムで行われるクウェートとの10回戦で負けても、本大会出場は決定となった。アジアの強豪・日本とイランは早くも本大会出場を決めていたが、韓国もこれに加わった。W杯本大会は組2位以内に入れば出場できる。
韓国にとっては通算12大会目の本大会出場であると同時に、1986年のメキシコ大会を皮切りに11大会連続での本大会出場を果たしたものだ。11大会連続のW杯本大会出場はアジア初であり、世界でもたった6カ国しか果たせていない大記録だ。
韓国よりも先に11大会連続W杯本大会出場を果たした国はブラジル(22回)、ドイツ(18回)、イタリア(14回)、アルゼンチン(13回)、スペイン(12回)といった伝統的な強豪国ばかりだ。 2018年ロシア大会に出場できなかったイタリアを除く残り4カ国は連続記録を続けている。イングランドとフランスも通算16大会出場しているが、連続出場は7大会が最多だ。韓国は1954年スイス大会でW杯に初出場した。
韓国はFIFAランキング23位で、アジアでは日本(15位)、イラン(18位)に次いで3番目となっている。
イ・ヨンビン記者
2025/06/06 09:00
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