韓日関係専門家の池畑修平・青山学院大学 地球社会共生学部教授は「初の首脳会談で李大統領が尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権で再開した日本とのシャトル外交を継続していくと述べ、日本政府もこれを良い信号と受け止めたとみられる」と評価した。執権与党の自民党でも長年「アウトサイダー」と呼ばれてきた石破首相の「性向」も反映されたとみられる。匿名を求めた外交消息筋は「これまで韓国を数回訪問して韓国と台湾に対する愛情を示してきており、北朝鮮がロシアと密着している状況で韓国との協力は不可欠だとの考えが反映されたと解釈することができる」と伝えた。
この日のレセプションでは珍しい場面が次々と演出された。2023年シャトル外交を再開して尹当時大統領と韓日関係改善の出口を開いた岸田文雄前首相が乾杯の音頭を取り、日韓議員連盟会長を務めている菅義偉元首相も姿を見せた。鳩山由紀夫元首相はこの日、韓国の朴喆熙(パク・チョルヒ)駐日大使と別途会談を行うなど、4人の前・現職首相が韓国大使館の行事に一斉に出席したことは異例のことだ。額賀福志郎衆議院議長はもちろん、政権ナンバー2と呼ばれる林芳正官房長官、石破氏の側近であり韓国にも愛情の深い岩屋毅外相と中谷元防衛相、加藤勝信財務相・阿部俊子文科相、浅尾慶一郎環境相ら石破内閣の3分の1に該当する現職長官6人が一堂に会したことも前例のないことだ。
この他にも韓国新政府スタート後、魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安全保障室長と電話会談を行った岡野正敬国家安全保障局長をはじめ日本側議員約100人、財界や学界、文化芸術界の人々も大勢出席した。韓国側からは韓日議員連盟の朱豪英(チュ・ホヨン)会長ら国会議員10人余りや海外同胞などが出席して行事を盛り上げた。行事場所をぎっしり埋めた1000人余りは韓日関係の発展を祈願し、岸田氏の乾杯の音頭に合わせて盃を持ち上げた。この日記念レセプションを開催した朴氏は「過去60年の韓日関係は成長、成就、成功の歴史」とし「両国の次世代主役たちに、希望に満ちた韓日関係の未来を譲り渡すための責任がある」と強調した。
2025/06/20 10:10
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