「李熙健賞」初代受賞者に井植敏・元三洋電機会長 李熙健韓日交流財団

投稿者: | 2025年6月24日

 財団法人「李熙健(イ・ヒゴン)韓日交流財団」では、「李熙健賞」の初代受賞者に三洋電機創業者の長男である井植敏・元三洋電機会長を選定したと23日に発表した。

 「李熙健賞」は新韓銀行創業者の故・李熙健名誉会長の意思を受け継ぎ、韓日間の学術・経済・文化交流に貢献した人物の功労をたたえるために今年初めて制定された。韓日交流財団は今月19日、ウェスティンホテル大阪で井植敏・元会長に賞状・記念メダルおよび賞金3000万ウォン(約320万円)を贈った。

 井植敏・元会長は韓国の産業化時代初期だった1960年、サムスン電子との合弁法人である「サムスン三洋電機」を設立した。その後、韓国人エンジニア約100人に日本の電子技術を伝えるなど、韓日両国間の技術・人材交流を通じて韓国電子産業の発展と人材育成に寄与した功労が認められた。

 また、「大阪ワッソ文化交流協会」を設立し、廃止の危機にひんしていた韓日伝統文化祭「四天王寺ワッソ」の行事を存続させるなど、その功労が認められて2010年に韓国政府から修交勲章崇礼章を受章している。

 井植敏・元会長は「故・李熙健名誉会長の意思をたたえ、今後も韓日間の相互理解と友好増進のために最善を尽くしていきたい」と受賞の感想を述べた。

 同財団のイ・ギョンジェ理事は「井植敏・元会長は韓国と日本の両国間の経済・文化交流に貢献と献身を続けてきた方だ。『李熙健賞』の初代受賞者に選定することになり、大変光栄だ」「当財団は今後も両国間の交流をさらに広げていくため、さまざまな支援を惜しまない」と述べた。

 一方、同財団では、韓国系民族学校を前身とし、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)で昨年優勝した「京都国際学園」を特別賞受賞者に選定し、賞状および賞金1000万ウォンをそれぞれ贈った。

郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者

2025/06/24 09:20
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