韓国のウェブ漫画『ウインドブレーカー』連載打ち切り…作者「日本の漫画を写した」と認める

投稿者: | 2025年7月14日

 韓国のウェブ漫画配信サービス「ネイバーウェブトゥーン」に12年間連載されてきた『ウインドブレーカー』(日本ではLINEまんがに掲載)に盗作疑惑が浮上し、連載が打ち切られた。

 同漫画の作者チョ・ヨンソク氏は11日に公開した第4部177話で、最近取り沙汰されていた日本の漫画のトレーシング(写し取り)疑惑を認め、連載打ち切りを発表した。チョ・ヨンソク氏は「作業で参考にするリファレンス資料の中で、一部の場面が他作品のイメージと類似していたり、ほとんど同じように表現されたりしている部分があった」「これは明らかに私の過ちだ」と述べた。トレーシングとは、元の設計図面の上に薄い紙を載せ、図をそのまま写し取る作業のことだ。チョ・ヨンソク氏は日本の漫画の中の場面をそのまま写し取った後、色をつけたり、スタイルだけを変えたりして自身の作品に使用したとの疑惑が持たれていた。

 チョ・ヨンソク氏は「長年にわたり、毎週締め切りに追われる生活を続けてきたので、焦りからクリエイターとして守らなければならない基準を守ることができなかった」「読者の皆さんに心から申し訳なく思う」と謝罪した。ネイバーウェブトゥーン側も「『ウインドブレーカー』の原稿において他作品との構図・演出の類似性が確認された」「該当作品の連載およびサービス中止を決めた」と告知した。

 『ウインドブレーカー』は自転車に乗るのが好きな主人公が、アマチュア自転車大会に出場することになって巻き起こるエピソードを描いたスポーツ・ウェブ漫画だ。2013年から現在まで12年近く連載され、英語・日本語・中国語などにも翻訳されるなど、ネイバーウェブトゥーンの長期連載作であり、人気作でもあった。チョ・ヨンソク氏は連載打ち切りによって掲載できなくなったストーリーの結末について、個人ブログでハイライト場面や文章による説明で公開した。

キム・グァンジン記者

2025/07/14 10:20
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/07/14/2025071480025.html

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