「綱紀の緩み深刻」 韓国空軍輸送機、日本の防空識別圏に無断進入していた

投稿者: | 2025年7月25日

 韓国空軍輸送機が日本の防空識別圏に事前の承認を受けず進入し、日本の自衛隊F15J戦闘機がスクランブル発進していた事実が24日に明らかになった。

 韓国軍が同日明らかにした。それによると韓国空軍C130輸送機が13日、米領グアムで訓練に参加するため韓半島から現地に向かっていたところ、悪天候のため日本の沖縄県嘉手納米軍基地に緊急着陸しようとした。その際に日本の領空と防空識別圏に入ることを事前に通知しなかったという。この軍用機が日本の防空識別圏に入ると同時に、日本の航空自衛隊F15J戦闘機がスクランブルを行った。幸い韓国軍パイロットが悪天候と輸送機の状況、飛行目的などを無線で米日両国に伝え事態は収まったという。韓国国防部(省に相当)は今回の事態を受け23日から空軍に対する監査を行っている。

 韓国からグアムに向かう最短経路は日本の領空を通過する。そのため今回は問題の輸送機が日本の防空識別圏と領空通過を事前に日本側に伝える通常の手続きを行わなかったとみられる。韓国空軍の関係者は「領空通過について米日双方に事前に了解を求める連絡をしなかったため発生した」と説明した。

 韓国軍の一部からは「空軍の綱紀の緩みは深刻だ」との指摘が相次いでいる。今年3月にKF16戦闘機2機が京畿道抱川市で民家を誤って空爆し、4月には機関銃と実弾の落下事故、6月には米アラスカ州でKF16戦闘機2機が滑走路ではなく誘導路で離陸に入り破損する事故が発生した。空軍ではこのように過去に例のないずさんな事故が相次いでいる。

 ある空軍筋は「平時であれば空軍参謀総長が3-4回交代するほどの事故がここ半年で相次いだが、現状では空軍参謀総長も空軍作戦司令官のどちらも責任を取らず辞任もしていない」「これらの事故に対し空軍トップは『パイロットの責任』としか言わない」と指摘した。

ヤン・ジホ記者

2025/07/25 10:04
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/07/25/2025072580037.html

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