韓国国家安保室長「韓日シャトル外交の早期再開、米国も肯定的に捉えるだろう」

投稿者: | 2025年8月25日

 李在明(イ・ジェミョン)大統領の日本・米国歴訪に同行中のウィ・ソンラク国家安保室長は、前日に行われた韓日首脳会談と関連し、「韓米日協力の強化を実現したという意味がある」と評価した。

 ウィ室長は24日午前、東京に設けられたプレスセンターで行った会見で、「今回の首脳会談を通じて韓日シャトル外交を早期に再開した」とし、「我々が日本との関係を発展させることについて、米国も肯定的に捉えるだろう」と述べた。

 ウィ室長は「韓米日協力は米国も重視する課題」だとし、「これまでは韓日関係が良くない状況では米国が韓米日3カ国協力を進める場合が多かったが、今回は韓国が主導的に日本に続き米国を訪問する姿を示した」と説明した。それと共に「李大統領の今回の訪日について、日本メディアは『サプライズ』と表現し、『韓国保守政権でも前例のないこと』という日本政府関係者の発言もあった」とし、「このような良いムードをもとに、米国との協議に乗り出す」と述べた。

 韓日関係の発展が韓米日協力につながるという「好循環」を前面に押し出し、25日(現地時間)に予定された韓米首脳会談において有利な環境を作るという意味とみられる。李大統領は韓日首脳会談を終えた後、直ちに韓米首脳会談のために米ワシントンに向かった。今回の首脳会談では、関税交渉の後続措置と外交・安全保障に関する両国の懸案の調整などが主要議題になる見通しだ。

 ウィ室長はまた、前日に行われた韓日首脳会談の日程中の少人数会合で、「訪米を控え、韓米関係、米日関係、そして韓米日間の協力方向などについて戦略的な意思疎通を行った」とし、かなりの時間を対米関係と関税交渉などに割いたと明らかにした。

 石破首相が「トランプ大統領に会った経験をもとにアドバイスしたか」という記者団の質問に、ウィ室長は「アドバイスをしたというよりは、自身の経験を共有した」と答えた。ただし、「そのような経験は役に立つ。それを役立たせるためには、私たちがよく判断しなければならない」とし、「国によって置かれた境遇が少し異なり、首脳間の会談というのは、首脳一人ひとりの個性やエゴ(自我)も関係するため、他国の経験が韓国にそのまま適用されるわけではない。良い参考にはなる」と説明した。

 両首脳は韓日関係が進むべき方向と認識に関する議論にもかなりの時間を割いた。ウィ室長は「石破首相と2度目の対面であるにもかかわらず、今回の会談を通じて両国がより協力を強化していかなければならないということで意見が一致したと思う」と説明した。両首脳は、韓日関係に関する国民感情と歴史の側面、また国民間の信頼を深める必要性について深く話し合ったという。

 特に韓日両国間の歴史問題について、ウィ室長は「具体的な懸案について議論したというよりは、歴史問題をどのように扱うのが良いか、また歴史問題をどのように扱うことで現在と未来の協力を受け入れることができるかなど、多少哲学的な認識と基本的なアプローチについての話し合いがあった」と述べた。

 また、両首脳はシャトル外交とともに経済、社会、文化、安保、先端技術、気候変動など分野別に協力を拡大することにした。ウィ室長は「韓日、韓米日協力が域内の平和と安定の維持において欠かせない点に共感し、韓米日間の連携を深めていく案についても相互協議することにした」と語った。

2025/08/24 15:18
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/54052.html

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