李在明(イ・ジェミョン)大統領就任後初めて開かれた韓米首脳会談をめぐり、与野党は両極端な反応を出した。
与党「共に民主党」の鄭清来(チョン・チョンレ)代表は首脳会談が終了した26日午前、フェイスブックに「李在明大統領は本当に賢い。戦略的な言葉の選択で交渉家らしい機知を発揮したとみる」と投稿した。
鄭代表は「李大統領の『北朝鮮にトランプワールドを作ってゴルフをできるようにしよう』という発言にトランプ大統領が聞き耳を立てただろう。トランプ大統領が年内に金正恩(キム・ジョンウン)委員長に会いたいという反応を引き出したのは今回の首脳会談の最大の成果になる可能性が大きい」ともした。首脳会談で「金正恩委員長とも会い、北朝鮮にトランプワールドも作って私もゴルフができるようにしてほしい」という李大統領の発言に、トランプ大統領は「多くの人に会っていて話しにくいが、今年彼(金正恩)に会いたい」と答えたのを示しながらだ。
民主党の金炳基(キム・ビョンギ)院内代表もこの日午前の会議で「両国首脳は造船とエネルギー分野の協力意志を再確認し、核問題解決と韓半島平和に向けたアイデアにも共感した」と評価し、「民主党は静かに見守り最善を尽くし支援する」と話した。韓米会談に先立ち開かれた韓日首脳会談に対しても「17年ぶりに共同発表文を採択した。しっかり後押しする」と明らかにした。李大統領と日本の石破茂首相は23日の首脳会談の結果として、完全な非核化に向けた韓米日共助、水素・人工知能(AI)など未来分野のシナジー拡大などの内容を盛り込んだ共同メディア発表文を採択した。
このほかにも与党ではこの日午前だけで「長い間の同盟の歴史を再確認する契機になった」(朴洙賢首席報道官)、「100点満点の120点」(金永培外交通商委民主党幹事)、「(李大統領が)国民と国益に向け努める姿を見て涙がにじんだ」(崔敏姫議員)など、李大統領の会談成果に対する肯定的評価があふれた。
これに対し、野党「国民の力」は前日に会談を2時間後に控えトランプ大統領が「韓国で粛清または革命が起きているようだ」と交流サイト(SNS)に投稿して緊張感を引き上げたことを問題視し全方向から攻撃をした。
「国民の力」代表選挙戦の最中だった金文洙(キム・ムンス)候補は立場文を出し、「米国世論もやはり韓国の人権侵害を深刻にみている。李大統領は血の政治報復を中断せよ」と主張した。羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員も25日、フェイスブックに「李在明民主党政権が見せた独裁的国政運営、内乱追求、司法システムの破壊、野党に対する政治報復、メディアに対する全方向的掌握が結局米国の目には『粛清』と『革命』のように映っているのではないか」と主張した。
トランプ大統領の「粛清」発言に与党でも一時緊張感が広がったが、会談で李大統領が「国会で任命した特別検事が事実調査を進めており、米軍基地を捜索したり家宅捜索をしたものではない」と説明し、トランプ大統領が「明らかに誤解だと思う」と話したことが公開されて沈静化した。
「国民の力」の朱晋佑(チュ・ジンウ)議員は、李大統領が米ホワイトハウスの公式迎賓館であるブレアハウスではなくホテルに宿泊することと関連し、「李在明大統領の米国宿舎と空港儀典失敗はすでに歴代級の外交惨事」とも批判した。大統領室などでは李大統領の訪米が公式実務訪問で空港儀典が簡素化され、ブレアハウスは現在修理中という説明をした。
2025/08/26 17:57
https://japanese.joins.com/JArticle/338017