韓国、台湾総統就任式には政府代表団を派遣せず

投稿者: | 2024年5月17日

 今月20日に行われる台湾の頼清徳総統の就任式に、韓国政府は駐台北代表部のイ・ウンホ代表のみを参列させ、政府代表団は送らないことを決めた。

 外交部の当局者は16日、記者団に「政府代表団の参列計画はない」と述べた。台湾総統就任式に駐台北代表部の代表が参列してきたこれまでの慣例に従ったものだが、韓中関係を管理する必要性も考慮したものとみられる。韓国は1992年の韓中国交正常化とともに台湾と断交し、以降は「一つの中国」を支持するとの原則の下に台湾とは非公式な関係を保っている。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後のこの2年間に米国、日本との安保協力は強化される一方、韓中関係は大きく悪化した。今月13日にチョ・テヨル外交部長官が北京を訪問して王毅外交部長(政治局委員)と会談し、両国は互いの立場の違いを再確認しつつも関係改善に向けた動きを開始している。今月26~27日の韓中日首脳会議の開催準備も真っただ中だ。そして中国は韓国に対し、「一つの中国」の支持と台湾問題から距離を保つことを要求し続けている。

 米国は、今回の頼清徳総統就任式に国家経済会議(NEC)前委員長のブライアン・ディーズ氏ら元高官を中心とした代表団を派遣する。一方、韓国-台湾議員親善協会の会長を務める国民の力のチョ・ギョンテ議員は、台湾政府の招きで今回の就任式に参列することを表明している。他の議員も同行する可能性があるという。

2024/05/16 18:16
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/50042.html

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