14日の日本女子プロゴルフ(JLPGA)メジャー大会「2025ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会」で、プロデビュー9年目・232試合目にして初優勝を果たした金澤志奈(30)は試合後、申智愛(申ジエ、37)にハグされて涙をこぼした。多くの日本人ファンの胸を熱くしたこの場面は、日本のメディアが詳しく報道して話題を集めた。申智愛は一緒に撮った写真を交流サイト(SNS)「インスタグラム」に載せ、「(トロフィーに)一緒に名前載って今日はすごく嬉しい 今日よく頑張ったね! 今日の優勝の気持ち忘れないで行こうね! 本当にありがとう」と投稿した。プロ通算66勝の申智愛は、2018年の同大会で優勝カップを手にしている。
金澤は15日、本紙の電話インタビューに「超緊張状態で延長戦まで行ったので、実は試合が終わった後も何も見えませんでした。ところが、(申)智愛さんが笑っている姿が見えて夢のようで、涙がどっとあふれました」と語った。金澤は申智愛について、自身を優勝に導いてくれた「師匠」だと言った。「師匠」という言葉には尊敬の気持ちが込められている。何を師匠から学んだのだろうか。金澤は「最後の瞬間まであきらめない闘志、最後まであきらめず『勝つ』と思い続ける気持ちを学びました。言葉で学んだのではなく、智愛さんの試合と練習の姿勢を見て感じました」と答えた。3年前から金澤は申智愛のオーストラリア・キャンプに合流し、体力とテクニックのトレーニングを一緒にしている。「昨年まで体力不足で最終日に崩れることが多かったのですが、智愛さんとの練習のおかげで(延長まで)73ホールを闘う力ができました」と説明した。
今大会が開かれた茨城県が地元の金澤は中学2年生の時から韓国出身の金愛淑(キム・エースク)プロから指導を受けてきた。金愛淑プロは日本のJLPGAツアーで活躍し、1勝をあげた後、指導者となり、マネジメント会社を経営しながら安宣柱(アン・ソンジュ、38)、申智愛、金ハヌル(キム・ハヌル、36)、裵善雨(ペ・ソンウ、31)ら数多くの韓国人選手の日本進出を助けた。
金澤は「金愛淑プロはお母さんのような存在」と言った。「ご飯をきちんと食べないと練習をさせない」と厳しく迫ることもあったというが、金澤は「愛情を持った厳しさ」と表現した。朝から晩までトレーニングをして、怒られたことも多かったが、いつも母親のような温かさが感じられたという。
金澤は「金愛淑プロに学ばなかったらプロゴルファーに成長できなかっただろうし、智愛さんに会えていなかったら優勝できなかったでしょう」と言った。韓流ファンでもある金澤は「サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)にキムチを添えて食べるのが好きです。ガールズグループTWICE(トゥワイス)のコンサートに行ってストレスを解消したこともあります」と語った。
閔鶴洙(ミン・ハクス)記者
2025/09/18 08:20
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