米国=エヌビディア(2787%)、ユナイテッドヘルス(314%)、マイクロソフト(281%)
中国=アリババ(1188%)、BYD(1098%)、テンセント(671%)
韓国=SKハイニックス(215%)、KB金融(162%)、ハナ金融(106%)
成長が著しい韓米中代表企業のこの10年間の売り上げ増加率だ。企業の成長だけでなく性格にも明確な違いが生じた。革新のない韓国の企業生態系に変化が必要だとの指摘が出る。大韓商工会議所がこの10年間のフォーブス2000大企業の売り上げ推移を分析した結果だ。
大韓商工会議所が出した「グローバル2000大企業変化で見た韓米中企業三国志」と題する報告書によると、フォーブス2000大企業のうち米国企業は2015年の575社から今年は612社に6.5%増えた。同じ期間に中国は180社から275社に52.7%急増した。これに対し韓国は66社から62社に6.1%減った。
同じ期間にこれら企業群の売り上げも米国は11兆9000億ドルから19兆5000億ドルに63%、中国は4兆ドルから7兆8000億ドルに95%それぞれ増加した。韓国は1兆5000億ドルから1兆7000億ドルで15%増えるのにとどまった。売り上げ増加傾向で見れば米国は韓国の4.2倍、中国は韓国の6.3倍水準だ。この10年間に韓国の企業成長生態系が米国や中国に比べ大きく遅れたという意味だ。
フォーブスは毎年市場影響力と財務健全性、収益性などが良い先導企業2000社を全世界から選定する。簡単に言えば「国家代表企業」といえる。
米国企業の力は先端産業から出た。10年間の売り上げ増加率を見ると、エヌビディアが2787%、ユナイテッドヘルスが314%、マイクロソフトが281%、CVSヘルスが267%に達した。ITとヘルスケア企業が成長を主導した。ストーンX(金融会社)、テスラ(電気自動車)、ウーバー(ライドシェア)、エアビーアンドビー(宿泊共有)、ドアダッシュ(フードデリバリー)、ブロック(モバイル決済)等もフォーブス2000大企業に名前を上げた。
中国もITやエネルギーのような新興強者が頭角を表わした。売り上げ増加率はアリババが1188%、BYDが1098%、テンセントホールディングスが671%、BOEテクノロジーが393%に達した。パワーチャイナ(エネルギー)、シャオミ(IT)、ディディ・グローバル(ライドシェア)、デジタルチャイナグループ(IT)などが新たに入った。
韓国は金融への偏りが激しかった。10年間で売り上げ増加率215%を記録したSKハイニックスを除けばKB金融グループ(162%)、ハナ金融グループ(106%)、LG化学(67%)の成長が目立った。新たに2000大企業入りしたのもサムスン証券、カカオバンク、キウム証券、iM金融グループ、未来アセット金融グループなど金融会社だった。企業の質と量とも技術革新とは距離があった。今年含まれた企業数だけ見れば米国の621社、中国の317社、日本の180社、インドの70社、英国の68社に続き韓国が62社で6位となった。順位が最も高い韓国企業はサムスン電子の19位だ。次いで現代自動車が142位、SKハイニックスが155位、KB金融グループが248位の順だった。
10日に大田(テジョン)のKAISTで開かれた「2025革新創業国家大韓民国国際フォーラム」でソウル大学の柳弘林(ユ・ホンリム)総長は「人材が研究開発を率いて成果が創業と産業に拡張する好循環構造は、政府と企業、大学がともに努力する時に実現できる」と話した。KAISTの李光炯(イ・グァンヒョン)総長は「韓国は世界水準の研究能力を保有しているが、依然として研究開発のパラドックス(逆説)という構造的限界に直面している。ボストン(米国)や中関村(中国)のように韓国もしっかりとした創業革新クラスターを構築しなければならない」と強調した。
大韓商工会議所によると、2020~2023年に中小企業から中堅企業に上がった割合は0.04%にとどまった。中堅企業から大企業になった割合は1.4%だった。大韓商工会議所のイ・ジョンミョン産業革新本部長は「企業を均等支援するより半導体やAIのように有望な産業を選んで集中的に支援しなければならない。事前規制よりは事後処罰し、規模より産業別に規制する方式に変えなければならない」と話した。
2025/09/24 06:57
https://japanese.joins.com/JArticle/339019