「上位の大学目指して中退」 韓国4年制大学中退者、昨年過去最多10万817人

投稿者: | 2025年9月24日

 韓国で大学を中退した学生が昨年10万人を超えたことが分かった。

 大手予備校の鐘路学院が4日、韓国大学教育協議会の情報サイトに掲載された資料を分析した結果、韓国全国の4年制大学に通っていたが、退学や履修登録をせずに辞めた学生が昨年10万817人いたことが明らかになった。これは前年(10万56人)より761人の増加で、関連資料が公表された2007年以降で最多だ。大学新入生は年々減っているが、中退する学生はますます増えているということだ。韓国全国の4年制大学で新入生が昨年34万人だったことを考えると、このうち約30%に達する学生が大学を去ったことになる。

 地方大学の中退者(6万7921人)は、首都圏にある大学の中退者(3万2896人)の2倍だった。中退者が1000人以上の大学は16校あった。韓国大学教育協議会の情報サイトを確認したところ、啓明大学(1523人)が最も多かった。以下、大邱大学(1497人)、朝鮮大学(1327人)、東義大学(1256人)、嶺南大学(1232人)、円光大学(1204人)、慶熙大学(1175人)、慶尚国立大学(1170人)、中央大学(1134人)、嘉泉大学(1090人)などの順だった。

 これらの多くは大学に在籍しながら別の大学を再受験したり、編入試験に挑戦したりしたものとみられている。大学に入った後に仮面浪人になって「第2の入試」に挑むケースが増えているのだ。鍾路学院のイム・ソンホ代表は「景気低迷で就職難が深刻になっているため、学生たちは今通っている大学よりさらに上位の大学に進学し、就職市場で優位に立とうと考えている」と分析した。

 事実、修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)を昨年受けた浪人生は14万3496人で、2011年(14万4056人)以来、最多だった。今年、ソウル大学の定時募集に初めて合格した1570人のうち、浪人生(901人)は在学生(633人)を上回った。

オ・ジュビ記者

2025/09/24 09:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/09/13/2025091380011.html

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