「ちょっとサーフボードお借りします」 警察官が高さ2mの波を乗り越え20代救助 /済州

投稿者: | 2025年9月24日

 済州島の海水浴場で、波にのまれた人を警察官がサーフボードに乗って救助した。済州警察庁が21日に発表した。

 発表によると、20日午前8時54分ごろ、西帰浦市内の中文穡達海水浴場で、20代の観光客Aさんが泳いでいて、波に流されてしまったという。近くにいた別の観光客がAさんを救助しようとしたが、当時高さ2メートルの波が立っていたため、消防当局に通報した。

 西帰浦警察署中文派出所所属のキム・ヤンジェ警査(日本の巡査部長に相当、39)は、消防当局の共同対応要請を受けて現場に出動した。Aさんは海岸から約200-300メートル離れた所を漂流しており、「助けてくれ」と叫んでいた。

 キム・ヤンジェ警査は消防と海洋警察官が到着するまで待っていてはAさんが危険だと判断し、海水浴場のサーフィン店からサーフボードを借りて自ら救助活動に当たった。

 趣味で3-4年間サーフィンを習ったというキム・ヤンジェ警査は、波を乗り越えていってAさんをボードに乗せ、安全を確保した。その後、到着した消防救助隊が渡したロープをボードにくくり付けて海岸に引っ張ってもらい、Aさんを救助した。Aさんは疲労と低体温症の症状があったが、命に別条はなかったとのことだ。

 キム・ヤンジェ警査は「サーフィンをしていて波や潮流に関する知識があったので、瞬間的に危険だと判断した。救助に強い確信があったので、体が先に動いた。今後も市民が危険な状況に陥った時、ちゅうちょせずに命と安全を守ることに最善を尽くしたい」と語った。

チェ・ヘスン記者

2025/09/24 08:20
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/09/23/2025092380101.html

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