韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が26日からタイトな外交日程に入る。マレーシアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議、慶州(キョンジュ)アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に続けて出席するが、確定している2国間会談だけで6回もある。
李大統領は29日午前、APEC最高経営責任者(CEO)サミット開幕式に出席してAPEC日程を始める。この日午後にはトランプ米大統領との首脳会談が予定されている。両首脳は「3500億ドル投資、15%品目関税」など難航している関税交渉をはじめ、安保懸案などを議論するとみられる。李大統領は23日に公開されたCNNのインタビューで、関連質問に対し「相当多くの時間と努力が必要になりそうだ」と答えた。
30日にはカナダのカーニー首相ら複数の国の首脳と会談する。カーニー首相とはカナダの次世代潜水艦導入事業を議論すると予想される。韓国ではハンファオーシャンが潜水艦事業受注戦に参入した。日本の高市早苗首相との首脳会談もこの日午後に行われる可能性が高い。
APEC首脳会議の本会議は31日に始まる。「よりつながり、回復力のある世界に向けて」というテーマで最初のセッションが開かれ、来月1日には「未来の変化に備えたアジア太平洋ビジョン」をテーマに2番目のセッションが行われる。同セッションの終了後、李大統領が来年の首脳会議開催国である中国の習近平主席にAPEC議長職を引き継ぐことで今年のAPEC首脳会議が締めくくられる。
その後、李大統領は中国の習近平主席と首脳会談を行う。習主席は2014年以来11年ぶりの国賓訪問となる。李大統領は韓半島(朝鮮半島)の平和定着に向けた対北朝鮮政策の協調を要請し、経済協力案などを議論すると予想される。中国外務省の郭嘉昆報道官はこの日のブリーフィングで「中国は韓国と共に修交の初心を守り、善隣友好と互恵ウィンウィンを堅持しながら、中韓戦略的協力パートナーシップ関係の絶えない前進・発展を追求する用意がある」という立場を表した。
李大統領はその後、ソウルに移動し、2日にシンガポールのローレンス・ウォン首相と会談する。
APECに先立ち李大統領は26日から1泊2日の日程でASEAN首脳会議が開かれるマレーシアのクアラルンプールを訪問する。27日午前には韓国人拉致・監禁事件が相次いで発生したカンボジアのフン・マネット首相と首脳会談をするが、最近浮き彫りになっているオンライン詐欺(スキャム)犯罪への対応協力案が議論される予定だ。続いて韓国・ASEAN首脳会議とASEANプラス3(韓中日)首脳会議に出席した後、ASEAN議長国マレーシアのイブラヒム首相と首脳会談をする。
一方、李大統領は23日、民生侵害超国家犯罪根絶関連会議を開き、「国際犯罪組織が韓国人を刺激して犯罪行為に引き込めば身を滅ぼすという点を見せるべきだ」と発言した。
2025/10/25 11:45
https://japanese.joins.com/JArticle/340195