高市早苗首相が7日、日本の植民地支配と侵略戦争について反省した「村山談話」に対する考えを尋ねられ、「歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」と答えた。
高市首相はこの日、衆議院予算委員会で野党第一党の立憲民主党の長妻昭議員が「植民地支配に対する痛切な反省と心からの謝罪を表明した村山談話に対する意見はどうか」という趣旨で質問すると、「これまで内閣総理大臣談話を含めて、歴史認識に関する歴代内閣の立場を(高市内閣は)全体として引き継いでおり、これからも引き継いでいく」と答弁した。
1995年、第2次世界大戦敗戦から50年を迎え、村山富市首相(当時)は戦後50年談話であるいわゆる「村山談話」を発表した。村山談話には「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」としたうえで、「痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明する」という文言が含まれた。
日本政府の公式歴史認識見解である「村山談話」について、高市首相は首相就任前に何度も非難した前歴がある。
ただし、高市首相がこの日引き継ぐと述べた「歴代内閣の談話」は村山談話だけではない。高市首相が遺志を引き継ぐと述べた安倍晋三元首相は、2015年の在任時に発表した「安倍談話」で、「歴代内閣の立場に今後も揺ぎないもの」とする一方で、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べた。「これ以上謝らない日本」を標榜したこの安倍談話まで、高市首相は引き継ぐという考えを明らかにしたものとみられる。
高市首相は同日、台湾の有事が、日本が集団的自衛権を行使できる存立危機事態に当たるかどうかについての質問には、「当たる可能性がある」と答弁した。さらに「戦艦を使って、武力の行使も伴う者であれば、存立危機事態になりうるケースだと考える」と述べた。これは中国が台湾に対する海上封鎖などを行った場合、状況によって自衛隊が武力行使に出る可能性を認めたものだ。
2025/11/07 19:18
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