韓日戦、劇的引き分け…金周元、9回裏二死から同点ソロ

投稿者: | 2025年11月17日

韓国野球が「世界1位」の日本と劇的に引き分けた。

柳志炫(リュ・ジヒョン)監督が率いる韓国代表は16日、東京ドームで行われた「2025K-ベースボールシリーズ」の日本代表との評価試合第2戦で、金周元(キム・ジュウォン)が9回裏二死から同点ソロ本塁打を放ち7-7で引き分けた。前日(15日)の第1戦で4-11と逆転負けを喫した悔しさをやや晴らす結果となった。

 プロ1軍の選手が出場した大会で韓国が日本に勝利したのは2015年のプレミア12の準決勝(4-3勝)が最後だ。それ以降、2017年アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)予選(7-8敗)から前日まで10連敗だったが、この試合でひとまず連敗を断ち切った。

韓国がつかんだ希望は19歳の新人の鄭宇宙(チョン・ウジュ)だ。先発投手として3イニングで53球を投げ、被安打なく1四球4奪三振の無失点で日本打線を制圧した。最高球速154キロの速球などアウトカウントを積み重ねた。

鄭宇宙は1回、野村勇と森下翔太から連続三振を奪って三者凡退でスタートした。2回には自ら招いたピンチを自分の力で切り抜けた。無死一塁で西川史礁を投ゴロに打ち取ったが、二塁に悪送球して無死一、二塁の危機を迎えた。しかし鄭宇宙は犠牲バントで一死二、三塁となった後、佐々木泰を二直、石上泰輝をハイファストボールで空振り三振に仕留めた。3回は五十幡亮汰から三振を奪った後、連続フライで任務を終えた。

鄭宇宙はハンファが今年の新人ドラフト第1ラウンドで全体の2位で選んだ有望株。今季51試合に登板して53イニング2/3を投げ、3勝3ホールド、防御率2.85をマークした。武器は強力な直球だ。ハンファの楊相汶(ヤン・サンムン)投手コーチは「鄭宇宙の直球は習って投げることができるボールではない。天が与えた贈り物」と称賛した。鄭宇宙は国家代表デビュー戦だった9日のチェコ代表との評価試合(1イニング1/3を3奪三振無失点)に続いて2試合連続で強烈な印象を残した。来年3月に開催されるワールドベースボールクラシック(WBC)最終エントリーに入る可能性が高まった。

打線ではメジャーリーグ進出を狙う宋成文(ソン・スンムン)が目立った。第1戦のソロ本塁打に続いて貴重なタイムリーを放った。崔在勲(チェ・ジェフン)の四球と朴海旻(パク・ヘミン)の二塁打、安賢民(アン・ヒョンミン)の四球で作った一死満塁の場面で先制ライト前タイムリーを放ち、走者2人を生還させた。

韓国の3点目にも走塁プレーで寄与した。続く一死一、三塁で韓東熙(ハン・ドンヒ)が空振り三振を喫した際、走者がダブルスチールを仕掛けた。一塁走者の宋成文が二塁にスタートを切ると、日本の捕手・岸田行倫が二塁に送球したが、その間に三塁にいた安賢民がホームを踏んだ。宋成文は意表を突かれたた日本内野陣が慌てる間、二塁ベース付近でストップし、安賢民の得点を助けた。

安賢民は8回表、日本戦2試合連続弾となるソロ本塁打を打ち、次世代の韓国代表の中心打者に浮上した。金周元は最後の瞬間に値千金の本塁打を放ち、韓国の底力を見せた。

しかし今回もブルペンが不安定だった。第1戦で3点を先に挙げながらもブルペンが四死球10個を乱発して4-11で逆転負けした流れが第2戦にも続いた。韓国は3回まで3-0とリードしていたが、ブルペンが稼動した4回表から失点し始めた。5番手で登板した今季のセーブ王、朴英賢(パク・ヨンヒョン)だけが信頼できた。2イニングを被安打と四球なく無失点に抑え、韓国代表の抑え投手競争で優位に立った。

韓国代表は17日に帰国して各自の所属チームに戻る。KBOと代表チームのコーチ陣は評価試合の結果などを総合して来年2月初めにWBC最終エントリーを発表する予定だ。

2025/11/17 08:05
https://japanese.joins.com/JArticle/341077

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