講義の途中で、日本軍「慰安婦」被害者が「自発的に売春行為を行った」という趣旨の発言をした慶熙(キョンヒ)大学の元教授の出廷はなくなった。
ソウル北部地検刑事1部〔部長・金銀河(キム・ウナ)〕は、名誉毀損の疑いで送致されていた崔晶植(チェ・ジョンシク)元慶熙大学哲学科教授を、21日付で不起訴処分にしたと26日、明らかにした。
検察は、崔氏の発言は特定の事実を摘示したものではなく、社会現象に対する個人的な見解や評価を強調したものに近いとみて、名誉毀損罪は成立しないという結論に達したとされる。
崔氏は2023年3月、「西洋哲学の基礎」講義で日本軍慰安婦被害者の名誉を傷つけるような発言をした疑いを受けていた。崔氏は当時、「日本軍について行き、売春行為をした人たち」「連れて行かれたのではなく、自発的に行った」と話したという。
市民団体の告発を受けて事件を捜査してきた東大門(トンデムン)警察署は、昨年2月、崔氏を名誉毀損の疑いで在宅のまま送検した。慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(97)は、崔氏の厳重処罰を求める自筆の陳述書を提出したりもした。
論争が起きると、学校法人慶熙学院は崔氏に対する懲戒委員会を開き、減給3カ月の懲戒処分を下した。崔氏は昨年2月に定年となり退任している。
2025/11/27 09:16
https://japanese.joins.com/JArticle/341523