「韓国人がアルファベットKを持っていった」賛辞…我々の次の奇跡は(2)

投稿者: | 2025年12月26日

大韓民国のもう一つのキーワードは開放だ。80年代後半に中進国に、その後に先進国入りした動力は「密室」から「広場」への脱走だった。目の前の危機を開放と競争という形で越えた。日本大衆文化開放(1998年)、スクリーンクオータ縮小(2006年)で歌謡・ドラマ・映画が世界に通用する競争力を持った。K-POPと『パラサイト 半地下の家族』『イカゲーム』が誕生した背景だ。韓国の現代史の厳しい旅程と驚くべき反転そのものだ。世界が広がると、やるべきことが多かった。

経済も同じだ。支持層の反対の中で韓米自由貿易協定(FTA)を推進した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は「開放せずに発展する国はない」と信じた(『大統領の経済学』、イ・ジャンギュ)。韓国戦争以降の最大の分岐点である87年の民主化体制も成長した経済と成熟した市民意識の結果だった。韓国人を世界の隅から真ん中に移した「トリガーの中のトリガー」といえる。

 しかしここまでだ。時代は変わり、世界が変わった。従来の成功方式は限界に直面した。現在の韓国の中枢は欠乏の世代ではない。半面、二極化による相対的な欠乏感はさらに深まった。我々が見て真似る先進国という正解も存在しない。新しい目標を立てて新しい道を開かなければいけない。

韓国の基礎体力は現在グロッキー状態だ。潜在成長率が2%以下に落ちた。各種規制が経済の足かせになっている。労働柔軟性の改善も言葉だけだ。世界最速ペースの少子高齢化も深刻だ。半導体神話を築いた権五鉉(クォン・オヒョン)元サムスン電子会長は一喝した。「韓国は成功の呪いにかかった」と。我々は人類史に残る奇跡を起こしたが、現在に安住する既得権を生み、政治・経済制度が世界的変化に対応できなくなっていると批判した。

2025年の韓国は政治・経済・社会のすべてが「パーフェクトストーム」に見舞われている。激化する保護貿易体制を突破していく戦略が求められる。ところが国家の最上位の政治は依然として陣営対決でさまよっている。少年犯前歴の芸能人の引退をめぐり進歩・保守が争う寸劇までが生じた。

複雑に絡んだ懸案を解く快刀乱麻はない。ただ、これ以上の分裂と葛藤があってはならない。80年前の「親日派は多いほどよい。私は反民族的な親日派を嫌うだけだ」と訴えた白凡の統合精神を傾聴する時だ。その出発点として「トリガーシリーズ」最後の60回で提案した改憲を改めて強調したい。2026年の大韓民国の新たな始まりを希望する。

2025/12/26 15:52
https://japanese.joins.com/JArticle/342676

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