同席した韓中首脳、注目はそれぞれ別に…「朝鮮半島平和・限韓令」対「抗日・台湾」

投稿者: | 2026年1月7日

 5日、中国の北京人民大会堂で開かれた韓中首脳会談で、李在明(イ・ジェミョン)大統領と中国の習近平国家主席は、韓中関係の全面回復に向けて、関係改善の必要性について共通認識を示した。国賓訪問にふさわしい盛大な歓迎式と、科学技術の革新や経済貿易協力などに関する15の協力文書にも署名した。しかし、韓国と中国でそれぞれ異なる強調点には、両国の意見の相違と課題が如実に示されている。今回の首脳会談についての韓国側の発表のキーワードは「朝鮮半島平和」と「限韓令」(中国による韓国文化の制限措置)、西海(ソヘ)の構造物だった。

 李大統領は習主席との会談で、「朝鮮半島の平和のために実現可能な方策を、(中国と)共に模索する。繁栄と成長の基本的な土台である平和に、両国が共同で寄与できるようにしなければならない」と述べた。ウィ・ソンラク国家安保室長は会談後の会見で、「両首脳は会談で北朝鮮との対話再開の重要性を確認した」として、「朝鮮半島の平和と安定のために建設的な役割を果たすという中国の意志を確認した。これをもとに韓中首脳は、平和を構築するための創意的な方策を模索し続けることにした」と述べた。習主席は「建設的な役割」についての李大統領の要請を聞き、「基本的に中国は、現在もそのような役割を果たしており、今後も継続していく」という趣旨の回答をしたとウィ室長は説明した。しかし、ウィ室長は「北朝鮮非核化についての中国側の立場表明はあったか」という取材団の質問には、「朝鮮半島の平和と安定を議論するテーマのもと、さまざまな問題が扱われた」と述べ、明言を避けた。

 中国は2016年、在韓米軍のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)配備に対する報復措置として、韓国の文化コンテンツを制限している「限韓令」問題について、両国は「受け入れ可能な分野から、漸進的・段階的に文化コンテンツ交流を拡大していくという共通認識」を得た。しかし、韓国側の関心が強い中国内のK-POP公演をめぐる進展はなかった。「限韓令解除」の可否も不透明だ。ウィ室長は「限韓令の行方を見通すのは難しく、実務協議を通じて徐々にアプローチしていくという共通認識があった」とだけ述べた。まずは囲碁とサッカーでの交流を拡大し、韓国ドラマと映画の中国内での上映については、今後の議論を通じて門戸が開かれる可能性がある。西海の暫定水域に中国が設置した大型構造物の問題も、今後の議論を通じて管理・解決すべき課題として残った。今年中に韓中次官級の海洋境界画定会談を開催するよう努力することにしたのは、小さな進展だ。一方、1200字の中国側の発表文によると、「朝鮮半島非核化」はもちろん、朝鮮半島問題について韓中が議論したという表現はまったく登場しない。中国は、米中覇権競争における緩衝地帯であり地政学的重要性が増した北朝鮮を意識しているとみられる。限韓令や西海の構造物、中国の不法漁業問題について両首脳が議論したという内容もまったく出てこない。

 一方、中国が強調したキーワードは「抗日」、そして「台湾問題」「米国覇権主義・保護主義に対する共同対応」だ。

 習主席は「80年ほど前、両国は莫大な民族的犠牲を払い、日本軍国主義に対抗して勝利した」として、「現在でも両国は、第2次世界大戦の勝利の成果を共に守り、東北アジアの平和と安定を守らなければならない」と述べた。最近、日本の高市早苗首相の「台湾有事には日本の介入が可能」発言をめぐり、中国と日本が対立しているなか、韓国と中国が日本を相手に戦った歴史の意義を強調し、韓国を中国側に引き寄せようとしたのだ。中国側の発表文によると、李在明大統領がこの日、習主席に「韓中は共に日本軍国主義の侵略に抗戦した。韓国は中国が韓国の在中独立運動の遺跡を保護したことに感謝する」と述べたことを強調した。

 中国は次に「台湾問題」に重きを置いた。習主席は「両国は互いの核心利益と重大な懸念を考慮し、意見の相違を解決しなければならない」と述べたが、中国が「核心利益」のなかで最も重視するのは台湾問題だ。中国は李大統領が「韓国は中国の核心利益と重大な懸念を尊重し、『一つの中国』を堅持する」と述べたと発表した。

 習主席が米国の行動を批判して中国の立場を強調する内容も、中国側の発表文の随所に加えられた。米国の行動には直接言及しなかったが、習近平主席が「歴史的に正しい側に立ち、正確な戦略的選択」を強調したのは、米中対立をはじめ、最近の米国によるベネズエラ大統領逮捕などについて批判的な意味を含めつつ、韓国も中国を考慮した戦略的選択をすべきだとする意味を込めたものと読み取れる。

2026/01/06 13:46
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/55119.html

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