「大統領選挙で誰を選ぶか」と聞くと…ヘイリー氏「3秒沈黙」後に「トランプ氏に投票」

投稿者: | 2024年5月24日

米共和党大統領候補予備選挙でドナルド・トランプ前大統領と競争したニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事が22日(現地時間)11月の大統領選挙で「トランプ氏に投票する」と述べた。ワシントンDCで保守系外交安保シンクタンク「ハドソン研究所」の講演後の対談でだ。

ハドソン研究所のウォルター・P・スターン特別研究員に任命されたヘイリー氏のこの日の講演・対談は、ヘイリー氏が3月5日「スーパー・チューズデー」予備選挙で敗北した翌日に候補撤退を宣言した後、2カ月ぶりに初めて公開席上に立つだけに米メディアの注目を集めた。

 ヘイリー氏は「ジョー・バイデン大統領とトランプ前大統領のうち、誰がホワイトハウスでもっとうまくできると思うか」という司会者の質問に約3秒間沈黙を続けた後、「我々の同盟を支持し、敵に対抗して国境を保護する大統領に優先順位を置きたい」と答えた。また「トランプ氏はこうした政策で完璧ではない。バイデン氏は災いだ」とし、「だからこそ私はトランプ氏に投票する」と述べた。

その一方で、皮肉った発言を続けた。ヘイリー氏は「大統領選候補撤退演説で言った言葉をそのまま使いたい」とし「トランプ氏は私に投票し、私を支持し続けてくれた数百万人の人々に近づかなければならない。彼らが味方になってくれると仮定してはならない」と述べた。

ヘイリー氏は3月6日、候補を辞退する時にもトランプ氏の軍配を上げる代わりに、「トランプ氏が自身を支持しなかった人々の票を得るのはトランプ氏本人にかかっている」と述べた。22日の発言をめぐり、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「トランプ氏に投票すると明らかにしながらも、公式支持はしなかった」と伝えた。ただ、予備選挙の過程で「トランプ氏は大統領の資格がない」と攻撃したことに比べれば、トランプ氏にさらに肯定的な発言と評価される。

ヘイリー氏は若年層と高学歴・高所得層中心の穏健保守、無党派有権者層で相当な支持勢力を構築したと評価される。共和党の予備選挙候補を公式辞退したが、最近まで続いている共和党の大統領選挙予備選挙で依然として20%前後の得票率を記録し、冷めない人気を誇示している。

この日、ヘイリー氏の発言以降、トランプ陣営に論評を要請したが、回答をもらえなかったとNYTは報じた。一方、バイデン陣営のマイケル・タイラー報道官は直ちに声明を出し、「共和党予備選挙で反トランプ投票を行い、米国民主主義の未来に対して深い関心を持つ数百万人の共和党有権者には何も変わっていない」とし、「彼らの支持を得るために毎日努力するキャンプはまさにバイデン陣営」と主張した。

この日、ヘイリー氏の発言でトランプ氏のランニングメートである副大統領候補に再び考慮されるのではないかという観測が出ている。最近、共和党の一部で中道拡張のためにトランプ氏がヘイリー氏の副大統領候補指名を考える必要があるという主張があったが、トランプ氏は18日ソーシャルメディアを通じて「副大統領の席にヘイリー氏を考慮していない」として一線を画した。政府高官は「トランプ氏にとって一票が惜しい状況になれば、必勝カードになるかもしれないヘイリー氏の副大統領指名が可能だが、政治的野望が大きいヘイリー氏を副大統領に置くことは後から問題になる可能性があると考え、7月共和党全党大会まで苦心するのではないか」と話した。

ヘイリー氏は同日、バイデン政権の外交安保政策については強い批判を続けた。特に、「バイデン政府のアフガニスタン撤収後、北朝鮮は韓国と日本にさらに攻撃的な態度を取っており、中国は台湾に侵攻する準備をしている」とし「アフガニスタン事態がなかったらロシアのウクライナ侵攻もなかっただろう」と述べた。また、イスラエルに最近送ろうとした米国製弾薬の船積みを見送ったことについて「愚かな決定」と指摘した。

2024/05/24 09:17
https://japanese.joins.com/JArticle/319056

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