中東情勢を受けて在韓米軍の戦力の中東への移動の可能性が出てきている中、パトリオットミサイルの輸送に使用される米空軍の大型輸送機C-17が2機、米本土から京畿道の烏山(オサン)基地に到着したことが確認された。
6日に民間の航空機追跡サイトで米軍の輸送機C-17(グローブマスター3)を検索すると、この日早朝の時点でコールサインが2つ表示される。2機の飛行ルートはJoint Base Charleston-Osan Air Base- Misawa Air Base-AnchorageとJoint Base Charleston-Anchorage-Osan Air Base, South Korea。
Joint Base Charlestonは米国東部サウスカロライナ州の米空軍基地。6日前後に少なくとも2機のC-17輸送機が米東部を出発し、烏山基地に到着したということだ。ボーイングが開発したC-17輸送機は翼幅が51.7メートルで、最大で77トンの貨物を搭載し、7600キロあまりを飛行できる。米国はパトリオットやTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)を国内に配備する際や、昨年在韓米軍のパトリオットを中東に移送する際に、C-17を動員。在韓米軍のパトリオットは、昨年6月にイランの核施設を急襲した「ミッドナイト・ハンマー」作戦の際には、発射機2台が中東に循環配備され、同年10月に復帰している。
チャールストン空軍基地-烏山-日本の三沢基地・米アンカレッジという飛行ルートは、米本土東部の戦略輸送拠点を出発し、朝鮮半島および日本を結ぶハブ式の輸送パターン。これは、米軍の戦力を中東や欧州に展開する前に、兵力と装備の移動の中継地として韓国と日本を使用するもの。過去にも米空軍が太平洋-中東を軸として大規模な空中作戦を展開した際、C-17が太平洋の拠点(グアム、ハワイ、アラスカ、韓国・日本の基地)を往来して兵力、弾薬、予備部品をリレー式に輸送している。
中東での戦火の広がりを考慮すると、烏山基地に到着したC-17は在韓米軍のパトリオットの中東への輸送、弾薬などの装備の中東やインド洋方面への輸送といった役割を担う可能性がある。在韓米軍は近ごろ、全羅北道群山(クンサン)などの国内の別の米軍基地に配備されていたパトリオット発射機やミサイルなどを烏山基地へ移送しているという。
国防部と在韓米軍は、戦力の移動や中東への派遣に関する問い合わせに対して、具体的な回答を避けている。国防部の当局者はこの日のメディアブリーフィングで、「在韓米軍の戦力運用について韓国政府が言及するのは適切ではない」として、「在韓米軍の任務は韓国軍との強固な連合防衛態勢を維持し、朝鮮半島と域内の平和と安定に寄与することであり、そのために韓米は緊密なコミュニケーションと協力を続けていく」と述べて従来の立場を繰り返した。在韓米軍の関係者も「作戦のセキュリティー上の理由から、特定の軍事能力や資産の移動再配備、または潜在的な再配備の可能性については言及しない」とし、「在韓米軍は朝鮮半島において強力で準備の整った戦闘遂行能力を有する戦力態勢の維持に集中し続けており、また米国は大韓民国防衛についての確固たる公約を維持し続けている」と述べた。
2026/03/06 12:22
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/55611.html