中国を訪問中の台湾・国民党主席、日本に11回言及し批判…あすにも習主席と会談か

投稿者: | 2026年4月9日

8日、台湾の第一野党代表である鄭麗文・国民党党首が南京の孫文の陵墓を参拝した後に行った演説で、日本に11回言及し、過去の植民地支配を強く非難した。台湾で中国政策を担当する大陸委員会は、中国共産党の歴史叙述を繰り返したとして遺憾の意を表明した。

5泊6日の日程で中国を訪問している鄭氏は8日午前、両岸(中台)双方が「国父」と認める孫文の墓所である中山陵を参拝した。身長が178センチという鄭氏は、参拝後に3000字に及ぶ長文の演説文を約18分間朗読し、8回も声を詰まらせたと台湾メディアは報じた。

 鄭氏は演説で「孫文先生が死後、国際舞台で世界的偉人の仲間入りを果たしのは、孫先生が満清を倒してアジア初の民主共和国である中華民国を建国したからだけでなく、世界の弱小民族のために生涯堅持した信念のためだ」と述べ、台湾の国号である中華民国に言及した。

あわせて異例にも日本に11回言及した。鄭氏は「孫中山(孫文)は逝去する4カ月前、大アジア主義を提示した」とし「日本が侵略の野欲を隠すために宣伝した大東亜共栄圏とは異なり、アジア民族連盟の形態でアジアの弱小民族の地位向上を訴えた」と述べ、過去の日本帝国主義を批判した。国民党が台湾で引き起こした白色テロ「2・28事件」と38年間続いた戒厳統治にも言及した。また、台湾海峡の分断を130年前の日清戦争と日本帝国主義のせいにした。

鄭氏は「(中山陵の)392の階段は、両岸が和解・交流・対話を開始できるようにした『九二共認』を思い起こさせた」と述べた。中国が「一つの中国」と共に強調する九二共認は、国民党政権下だった1992年11月、形式上の民間機関である中国の海峡両岸関係協会(海協会)と台湾の海峡交流基金会(海基会)が香港で会談を行い、「一つの中国」を認めつつ、互いに異なる国号を使用することにした合意を指す。ただし、独立志向の民進党政府は、国号の中華民国より「台湾」を好む。

台湾の大陸委員会はこの日午後、書面による立場表明を通じて「鄭主席が隠すようにして中華民国に言及した」と指摘した。また「意図的に中国共産党の歴史叙述に呼応した」とし、「これは台湾国民の認識とは異なる、非常に遺憾なことだ」と強調した。

台湾の政権交代を促す掛け声も登場した。中山陵で鄭氏一行を見た中国の観光客は「鄭麗文主席、頑張れ」「国民党ファイト」「28年に民進党を追い出してほしい」といったシュプレヒコールを叫んだと、香港の明報などが9日、報じた。

中国ではこの日、江蘇省と上海市の党書記が相次いで鄭氏と会談した。信長星・江蘇省党書記は「2005年の連戦・元国民党主席による『平和の旅』の出発点が、ここ南京だった」と言及した。午後に会談した陳吉寧・上海市党書記は「両岸の同胞は血は水よりも濃い一つの家族だ」と歓迎した。鄭氏は「今の世代は、若者世代の障害物ではなく、助力者にならなければならない」と強調した。

鄭氏は中国の無人デリバリーも体験した。中国のフードデリバリープラットフォーム「美団」の上海本社を訪れ、創業者である王興会長と面談した。その後、9日午前には杭州湾に造成された洋山港を視察し、外灘にある和平飯店で台湾の実業家らと懇談した後、高速鉄道を利用して北京に移動した。この日、中国の習近平国家主席と会談する予定だ。

10年ぶりに実現する習主席と現職の国民党主席による国共会談では、米国の武器購入や次期総統選挙が議論されるものとみられる。台湾・成功大学の王宏仁教授は「非公開会談で議論可能な議題として、米国製武器の購入過程における国民党の役割、2028年の総統選挙戦略などが含まれる可能性がある」と台湾の中央通信社に語った。

2026/04/09 15:47
https://japanese.joins.com/JArticle/347424

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