中国の習近平国家主席の北朝鮮を訪問する可能性が提起されている。中国の王毅外相が9、10日、7年ぶりに平壌(ピョンヤン)を訪問したからだ。トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の会談に向けて中国が北朝鮮を後押しする姿だ。
台湾政治大東亜研究所の丁樹範名誉教授は「金正恩委員長は昨年9月に中国を訪問した」とし「王外相の今回の訪朝は習近平主席の訪朝の準備である可能性が高い」と11日、シンガポール聯合早報に話した。2019年6月に習主席が北朝鮮を訪問してから7年も経過しただけに、習主席の訪朝が金委員長の訪中より可能性が高いという分析だ。
台湾聯合報は11日の分析記事で「ロシアのプーチン大統領が北京を訪問し、主要指導者が北朝鮮を訪問するという説がある」とし「トランプ大統領が(3月末に)訪問すると言いながら訪問せず、外交日程が乱れた」と習主席の訪朝説に呼応した。台湾の最大野党・国民党の鄭麗文主席が、5月以降6月以前に計画していた10年ぶりの訪中を4月に急きょ前倒しにした理由は、習主席の首脳外交スケジュールのためという分析だ。
来月14、15日に予定されたトランプ大統領の訪中の前後に連鎖首脳外交が行われる可能性も高い。プーチン大統領が北京を訪問し、7月11日の朝中友好協力および相互援助条約締結65周年記念日の前後に習主席が平壌を訪問するというシナリオだ。
実際、王外相は9日、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相との会談で「中国は北朝鮮と協力して条約締結65周年記念行事を成功させることを望む」と述べた。北朝鮮も「双方は朝中友好協力および相互援助に関する条約締結65周年となる今年、多方面の交流と協力をより一層深化させ、両国対外政策機関の間の戦略的意思疎通と支持協力を強化することに合意した」と7月の行事を予告した。
2019年6月にも連鎖首脳外交が行われた。当時、習主席はロシア国賓訪問(5~7日)、キルギス上海協力機構(SCO)首脳会談出席(12~14日)、北朝鮮国賓訪問(20~21日)、日本主要20カ国・地域(G20)首脳会談出席(28~29日)という日程を消化した。当時、トランプ米大統領は大阪G20出席後に韓国を訪問し、板門店(パンムンジョム)で金正恩委員長と略式会談を行った。
中国は米中会談だけでなく朝米会談にも目を向けている。丁樹範教授は「王外相の北朝鮮訪問は年内に開かれる可能性がある『トランプ・金正恩会談』の状況把握が目的」とし「平壌もトランプ大統領と金正恩委員長が会う場合は北京の支持を望む。これは中国の最大関心事項」と分析した。続いて「トランプ大統領が金委員長と会えば核の放棄を要求する」とし「北京はすでに朝鮮半島非核化を堅持せず、西側の対北朝鮮制裁に協力しないなど、金正恩委員長がトランプ大統領の圧力に持ちこたえる底力になっている」と分析した。
韓国外大の康埈栄(カン・ジュンヨン)教授は「中国は北に対する影響力の復元と向上を最優先に置いて習主席の訪朝を戦略的に秤にかけるはず」とし「ただ、米国とイランの停戦交渉、米中首脳会談の予備会談と連係して習主席の訪朝カードを活用するだろう」と述べた。
北朝鮮が首脳会談を準備する状況も捕捉された。北朝鮮専門メディアのNKニュースは3日、衛星写真専門会社プラネット・ラボが先月26日に撮影した写真に基づき、平壌錦繍山(クムスサン)迎賓館団地に大規模宿泊施設を建設して外賓収容能力を大幅に拡充したと報じた。錦繍山迎賓館は2019年の習主席の訪朝を控えて新しく建設された。
2026/04/13 08:29
https://japanese.joins.com/JArticle/347511