中東の「大口投資家」UAE大統領訪韓、韓国財界オーナーら総出動

投稿者: | 2024年5月29日

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は28日、韓国を国賓訪問したアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤン大統領と親交行事と夕食をともにした。UAE大統領の訪韓は今回が初めてだ。ムハンマド大統領は皇太子時代に韓国を5回訪問し、2019年には当時の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談しているが、大統領として韓国に来たことはない。

韓国大統領室によると、ムハンマド大統領は尹大統領と会い最初の日程で昌徳宮(チャンドックン)後苑をともに訪れた後、近くの庭園である芙蓉池を散策した。続けて宮中舞踊「鶴蓮花台舞」を観覧した。大統領室は「公演は国鳥があるほど鳥が好きなUAEの文化と慣習を尊重し共感する意味で準備した」と説明した。

 続けて両国首脳は昌徳宮(チャンドックン)で茶話をした後、青瓦台(チョンワデ)迎賓館で夕食をとった。尹大統領は「ムハンマド大統領がUAE首脳として初めて国賓訪韓したことを歓迎する。今回の訪韓を通じ両国の特別戦略的パートナー関係をさらに発展させていこう」と話した。これに対しムハンマド大統領は尹大統領夫妻に謝意を示し、訪韓日程と成果に対する期待を述べたという。夕食会には金建希(キム・ゴンヒ)夫人も参加した。

この日午前、ムハンマド大統領が搭乗した特別機が韓国防空識別区域(KADIZ)に進入すると韓国空軍のF15K戦闘機4機が護衛をしながらソウル空港に案内したと大統領室は伝えた。ムハンマド大統領の今回の訪韓は昨年の尹大統領のUAE国賓訪問に対する答礼訪問でもある。UAEは昨年1月の尹大統領の国賓訪問時に300億ドル規模の投資を約束している。双方は合わせて48件のMOUを結んだ。

2日間の日程で訪韓したムハンマド大統領はこの日、尹錫悦大統領との親交日程に先立ちサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長ら財界要人らと会った。ソウル市内のホテルで行われた面談には李会長をはじめ、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長、ハンファグループの金東官(キム・ドングァン)副会長、HD現代の鄭基宣(チョン・ギソン)副会長、GSグループの許兌秀(ホ・テス)会長、CJグループの李在賢(イ・ジェヒョン)会長、暁星(ヒョソン)グループの趙顕俊(チョ・ヒョンジュン)会長、コーロンの李圭鎬(イ・ギュホ)副会長、LIGのク・ボンサン会長らが参加した。

懇談会は1時間ほど和やかな雰囲気で進められたと。第1セッションではUAEとパートナーシップを結んでいる企業が追加協力案などを説明し、オーナーらは各グループの主力事業を中心に先端技術と防衛産業、エネルギー、建設などの分野で協力案を話し合ったという。ムハンマド大統領は続く第2セッションではHYBE(ハイブ)のパン・シヒョク議長とNCソフトの金沢辰(キム・テクチン)代表、ムシンサのチョ・マンホ総括代表ら各産業界を代表する企業家と面談した。

両首脳は29日に公式会談をする。▽伝統的エネルギーとクリーンエネルギー▽平和的原子力エネルギー▽経済と投資▽国防と国防技術――の4分野の協力案を議論する予定だ。

UAEは炭素、ごみ、自動車がない都市を目標にマスダールシティを開発しており、アズバン太陽光事業など大型プロジェクトを推進している。昨年の尹大統領のUAE国賓訪問を契機に両国の協力分野がエネルギーと防衛産業だけでなく、水素、バイオ、スマートファーム、デジタル転換、メタバースなどに多角化されただけに今回の首脳会談でも追加協力案などが会談の主題になる見通しだ。

2024/05/29 06:56
https://japanese.joins.com/JArticle/319221

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