ビクター・チャCSIS韓国部長「米国の対北朝鮮政策は失敗」…「韓国、キルチェーンでなく核軍縮協定が必要」

投稿者: | 2026年4月29日

代表的な対北朝鮮強硬派のビクター・チャ米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長が米国の対北朝鮮政策は「失敗した」と公式宣言し、北朝鮮との「冷ややかな平和(Cold Peace)」を骨子とする政策の大転換を提案した。

チャ氏は28日(現地時間)、ワシントンで韓国取材陣に対し、「過去30年間の米国の政策は非核化(CVID)を目標に制裁を手段としてきたが、北朝鮮の核開発を防ぐことはできなかった」とし、政策の失敗を認める実務的な接近が急がれると強調した。

 続いて、非核化という長期的目標は維持するものの、現在は米国本土を北朝鮮の核の脅威から保護する実質的な「危険管理」に集中するべきだと主張した。

特に、韓国独自の先制打撃体系「キルチェーン(Kill Chain)」の実効性喪失に言及しながら戦略修正の必要性を指摘した。

チャ氏は北朝鮮が移動式発射台(TEL)を高度化して核兵器を指揮体系下部に委任した状況で、発射の兆候を事前に捕捉して無力化する従来のキルチェーン方式は事実上限界に達したと診断した。

すなわち「攻撃前に遮断」というキルチェーンの論理よりは、北朝鮮が核を使用しても被害を最小化して報復できる生存能力と韓米日統合防衛網の構築が現実的な代案という趣旨だ。

このためチャ氏は北朝鮮と一種の軍縮協定を締結することを提案した。ここには長距離大陸間弾道ミサイル(ICBM)配備および弾頭重量制限、追加の核分裂物質生産および核実験の中断などが含まれる。

チャ氏は「米国が中国、ロシア、イランなど多数の敵対国と対立する状況で北朝鮮との関係を管理型に転換し、安保負担を減らすべき」とし、アジア地域内の核先制使用リスクを低める危機管理メカニズム構築の必要性を力説した。

自身の主張が北朝鮮を核保有国と認めるものではないのかという批判に対しては、「代案なく待ち続けるだけなら、北朝鮮は核兵器を100~200個まで増やすだろう」と警告した。

続いて「私は強硬派と知られているが、いつも実用主義を目指してきた」とし「今まで歩んできた道では成功の経路が見られず、別の道を探さなければいけない」と話した。

特にロシアが北朝鮮の核実験を傍観する現在の朝ロ密着状況は極めて危険だと診断し、交渉を通じて戦略的柔軟性が必要だと分析した。

チャ氏はこうした破格的な接近が次期トランプ政権で実現する可能性があるという見方を示した。

チャ氏は従来の方法を変えるトランプ大統領と実用主義を標ぼうする李在明(イ・ジェミョン)大統領、日本の高市早苗首相という組み合わせが「冷ややかな平和」への転換を可能にするかもしれないとの見方も示した。

ただ、この戦略は決して北朝鮮への譲歩や同盟弱化を意味するのではなく、韓米日ミサイル防衛と抑止力を大幅に強化するプログラムが必ず並行されるべきという点を再確認した。

2026/04/29 10:00
https://japanese.joins.com/JArticle/348342

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