米国へ行くSKハイニックス…メモリー企業がウォール街へ向かう理由(2)

投稿者: | 2026年6月29日

SKハイニックスは24日に理事会を開き、第三者割当方式の有償増資を選んだ。企業が保有する自社株を担保として預ける代わりに新規株式を発行し、これを担保にして米国市場で資金を調達する方式だ。

持ち分率とともに1株当たり純利益(EPS)も減るが、市場はむしろ今回のADR上場を好材料とみている。新規株式発行の話が出てきた後もSKハイニックスの株価は25日の取引時間中に290万ウォンを超えたりもした。

 ◇韓国と米国、価格は同じだろうか

米国で上場されるSKハイニックスの預託証券1株当たりの原株との交換比率は0.1株に決まった。理論的に米国でSKハイニックスのADR10株を集めればSKハイニックスの原株1株に換えることができ、反対にSKハイニックスの原株1株を預ければADR10株を受け取れるという意味だ。

ただデメリットもある。ADR上場に向けこれまでなかった株式が新たに発行されるため、最大数量が発行される場合には既存株主の持分率が約2.44%薄められる。

KOSPIで取引されるSKハイニックスの原株と米国で取引されるADRの価格が常に同じなわけではない。核心は韓国の株式を米国のADRでどれだけ自由に交換できるかにかかっている。2.44%の比率は小さいが、韓国の原株と米国ADR価格の間に乖離率が発生するたびに、国内株式需給が揺れる副作用が生じる恐れもある。

代表的な事例がTSMCだ。1997年にニューヨーク証券取引所(NYSE)にADRを上場したTSMCは台湾金融当局がADRの原株交換を事実上制限し、米国のADRが台湾の原株より最大数十%高い価格で取引される現象が何回も繰り返されている。米国のADRの方が高いが、これを台湾にあるTSMC株式と自由に交換するのが困難で、事実上の二重価格が形成されているのだ。

SKハイニックスもカギは交換の可能性だ。韓国の株式と米国のADRをどれだけ自由に交換できるかはまだ明確に公開されていない状態だ。もし交換が比較的自由に認められるならば、TSMCのように米国ADRにだけ大きなプレミアムがつく現象は避けることができる。ブルームバーグは25日、内外のヘッジファンドの間で新規発行分を超えKOSPIの既存のSKハイニックス上場株式までADRで自由に交換できるかどうかが最も大きな関心事に浮上したと報道した。ただADRと原株交換をどこまで認めるかはまだ最終決定されていない状況だという。

◇ADRは両刃の剣

また、米国投資家の流入と取引活性化、企業価値再評価を期待できるが、世界のヘッジファンドによる空売りの対象になる可能性も大きくなる。

米国に上場された以上、米証券取引委員会(SEC)の公示・会計基準に一定部分で従わなければならないだけでなく、集団訴訟のリスクなど、米国市場の高い規制費用もともに甘受しなければならない「両刃の剣」という評価が出ている。実際にSKハイニックスに先立ちADRを上場した日本のソニーと中国のアリババも米国で集団訴訟を起こされ莫大な合意金を支払ったことがある。

2026/06/29 10:47
https://japanese.joins.com/JArticle/351242

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