韓国科学技術院(KAIST)やソウル大学に入学する優秀な外国人学生が増えている。米国が留学生の滞在期間を4年に制限するなど、「留学の壁」を高める中、韓国の大学は海外の優秀な人材の誘致に積極的に取り組むべきだとの提案が出ている。
19日、国会教育委員会所属の金玟甸(キム・ミンジョン)国民の力議員室によると、KAISTとソウル大学の学部課程に入学した外国人新入生は昨年139人となり、前年より26.4%増加した。両大学の修士・博士課程に入学した外国人大学院新入生も、同じ期間に6.7%増えた。外国人留学生数は、新型コロナウイルス禍以降の2022~2023年にやや伸び悩んだものの、最近は再び増加傾向を見せている。
両大学の関係者は、その背景として、▷一般教養科目から専門科目まで全面的に英語で授業を行っていること▷米国や日本に比べて学費が安いこと▷米国の留学生規制政策などを挙げた。最近では、ベトナムの大学入学試験で全国首席となったホアン・フオン・ザンさん(18)が、KAISTとソウル大学の両方に合格した後、最終的に韓国への進学を選び、話題となった。ホアン・フオン・ザンさんが卒業したハノイ師範大学付属英才高校は、多くの卒業生が米国や欧州の名門大学へ進学することで知られている。
KAISTコンピューターサイエンス学部のリュ・ソクヨン教授は、「学内には外国人留学生向けに法務部のビザ事務所を別途設けるほど力を入れている」としたうえで、「海外で韓国企業の認知度が高まり、企業が奨学金を支給する制度も整ったことで、米国や欧州の大学ではなく、韓国を選ぶケースが大幅に増えた」と話した。昨年は、エチオピアの現職閣僚の息子がKAISTコンピューターサイエンス学部を卒業した。
ソウル大学は、各学部による優秀な外国人学生の誘致・定着支援の取り組みを後押しするため、各学部に計10億ウォン(約1億円)のインセンティブを配分する制度を今年から運用している。ソウル大学国際部のキム・ブヨル副部長(都市計画学科教授)は、「ベトナムだけでなく、カザフスタンなど中央アジア諸国には、政府が運営する優れた英才学校がある。韓国の大学も世界各地の名門高校を積極的に訪れ、飛び抜けて優秀な人材を発掘する必要がある」と述べた。
最近の米国政府による留学生政策の変更も、これらの国々で韓国留学需要の拡大につながっている。米国は最近、留学生の滞在期間を4年に制限した。これまでは、正規課程を修了するまで自動延長によって滞在が認められていたが、今後は4年を超えて滞在する必要がある場合、別途延長手続きを踏まなければならない。
大学関係者の間では、韓国の大学への進学のハードルを下げ、これまで米国留学を目指していた各国の優秀な人材を呼び込もうとの提案が出ている。法務部が今年から導入した「K-STARビザトラック」は、理工系の修士・博士号を取得した外国人留学生を対象に、韓国内32大学の学長が推薦すれば、就職先が決まっていなくても韓国で居住できる制度だ。研究実績に応じて永住資格も付与されるため、事実上、帰化まで視野に入れた制度となっている。瑞靖(ソジョン)大学のシン・ドクサン入学本部長(社会福祉学部教授)は、「修士・博士課程を対象に実施されているK-STARビザトラックを、今後は学士・修士一貫課程まで拡大する必要がある」としたうえで、「学部生の段階から韓国文化に親しんでもらい、就職までつなげることができてこそ、中国や日本に優秀な人材を奪われずに済む」と述べた。
2026/07/20 13:20
https://japanese.joins.com/JArticle/352248