◇スタジオジブリ40年の歴史が済州へ
世界的なアニメーション制作会社・スタジオジブリの40年の歴史が済州にやってきた。『となりのトトロ』(1988)のネコバス、『千と千尋の神隠し』(2001)の飲食店街、そして空中に浮かぶ『天空の城ラピュタ』(1986)が目の前に広がる。ゆっくりと歩みを進めると、『風の谷のナウシカ』(1984)、『海がきこえる』(1993)、『崖の上のポニョ』(2008)などの原画やアニメーションの設計図(コンテ)も鑑賞できる。
◇日本国外では済州で初の大規模展示
19日、テウォンメディアと済州童話村によると、11日に開幕したスタジオジブリのアニメーションの世界を体験できる「スタジオジブリ展 in 済州」には、18日までに約2万4000人が来場した。1日当たり約3000人が訪れた。今回の展示会はテウォンメディアが主催・主管し、テウォン放送とテギョが共同主催として参加している。東京の三鷹の森ジブリ美術館と愛知県のジブリパークを除けば、ジブリの世界を一つの空間で再現した展示は済州が世界初となる。済州童話村によると、この展示会は事実上の常設展示館として、今後8年間運営される予定だ。
◇歌手ソン・シギョンが司会と祝賀公演
11日に済州市旧左邑(クジャウプ)の済州童話村で開かれた開館式には、巨匠・宮崎駿監督(85)とともにスタジオジブリを創設した鈴木敏夫氏(77)をはじめ、鄭煜(チョン・ウク)テウォンメディア会長、カン・ホジュン・テギョ代表らが出席し、歌手のソン・シギョンが司会と祝賀公演を務めた。
◇済州の自然はジブリのキャラクターと「よく調和する」
日本国外初の展示が済州で開催された最大の理由は、ジブリ作品の背景とよく調和する済州の自然環境にある。展示会が開かれている済州童話村も、火山岩や森、花をテーマに造成された約12万平方メートル規模の自然親和型公園だ。
◇鈴木敏夫氏「ジブリはキャラクターと同じくらい背景が重要」
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、宮崎駿監督の哲学について説明し、「ジブリはキャラクターと同じくらい背景を大切にしている」とした上で、「済州と童話村の風景は、ジブリのキャラクターに生命感を吹き込む素晴らしい背景だ」と語った。
◇歩きながら登場人物の視点で物語を体験
展示会場は約3100平方メートルの規模だ。作品ごとの大型展示物はもちろん、ポスターやコンテに加え、映像と音響を融合させることで、アニメーションの世界を立体的に再現した。来場者が単に展示を見るだけでなく、作品の中の道や森、建物を実際に歩きながら、登場人物の視点で物語を体験できるよう動線が設計されている。
◇カオナシに会い、ネコバスに乗ろう
展示会場に入ると、『千と千尋の神隠し』の人気キャラクター・カオナシが来場者を迎える。質感まで忠実に再現した大型のネコバスは、実際に乗ったり触れたりすることができる。高さ約5メートルの『天空の城ラピュタ』をはじめ、千尋の両親が豚に変えられた飲食店街や湯屋のある町、『ハウルの動く城』(2004)、『もののけ姫』(1997)の森も現実の空間に再現された。
◇「3年前から準備…済州を再び訪れるきっかけになれば」
展示館と『魔女の宅急便』(1989)をテーマにしたコリコカフェを結ぶ森の小道には、『もののけ姫』のコダマ(木の精)の展示物が各所に設置されている。公式ショップ「どんぐりの森」では、トルハルバン・トトロやハルラボン・トトロなど、済州でのみ販売される限定グッズも販売している。済州童話村のカン・ドンファ会長は、「3年前から済州とジブリの公式な出会いを実現するため努力を続けてきた」とした上で、「済州の風景そのものが展示の背景であり、作品の一部となるよう構成したので、済州を再び訪れるきっかけになればうれしい」と語った。
2026/07/20 13:54
https://japanese.joins.com/JArticle/352250