「非核三原則」めぐり、ひそかに表現を変えた高市首相

投稿者: | 2026年8月7日

「わが国は非核三原則を堅持しており…」

 高市早苗首相が6日、広島記念式典で行った追悼の辞がおかしな波紋を呼んでいる。歴代首相が原爆投下の地である広島で「非核三原則を維持していく」という趣旨で発言したのとは異なり、現状を説明するにとどまった高市首相の言葉には、今後も原則を守っていくという意志が込められていないという指摘が出ている。

 日本は1967年、当時の佐藤栄作首相が提唱した「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則を「国是」としてきた。総合安全保障戦略である「安保3文書」の年内改定を推進している高市政権が、そこに盛り込まれた非核三原則も変更する可能性が高いという見通しが出ている。

 高市首相は広島原爆投下から81年を迎えたこの日、「原子爆弾による惨禍、多くの方々の筆舌に尽くしがたい苦しみは、二度と繰り返されてはならない」とし、「わが国は非核三原則を堅持しており、唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界の実現に向けた努力をたゆまず続けていく使命を担っている」と述べた。

 これは過去の首相の発言と微妙に異なるものだ。毎日新聞によると、1994年以降の歴代首相たちは全員、広島で非核三原則を引き継いでいくという立場を明らかにしてきた。安倍晋三元首相は第2次政権(2012-2020年)の期間中、ずっと「非核三原則を堅持しつつ、国際社会の取り組みを主導していく」と述べた。その後政権に就いた岸田文雄、石破茂元首相も同様だった。

 高市首相は就任前から、非核三原則のうち「持ち込ませず」という原則を見直すべきだという立場を示していた。最近、小泉進次郎防衛相は「日本も核問題などあらゆる政策をタブー視せずに議論し、推進しなければならない」と発言した。安全保障環境が急変する状況下で、有事の際に米国の核ミサイルを日本に持ち込めるようにし、抑止力を高めるという構想だ。

 高市首相は追悼式に続いて行われた記者会見で、非核三原則の修正計画について「書きぶりなどについて、今予断するということは差し控える」としながらも、「非核三原則を政策上の方針として堅持しているということに変わりはない」と述べた。

 非核三原則を、国会が何度も決議した「国是」ではなく「政策上の方針」と表現したことも注目する必要がある。首相官邸関係者は毎日新聞に対し、「非核三原則のうち『持ち込ませず』は法律上の根拠がない」とし、「政策方針ということは、見直したり変更されたりする可能性もあるという意味だ」と語った。

2026/08/07 10:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/08/07/2026080780017.html

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