韓米が同時にタブー破った…遠のく北朝鮮非核化、間もなく迫る事態(1)

投稿者: | 2026年8月21日

57→80→120。

20日に明らかになった北朝鮮の核兵器の推定数だ。これまで北朝鮮は核能力を高度化してきたが、国際社会で核保有国として認められておらず、具体的な数量は機密でありタブーだった。しかしこの日、米国と韓国で同時に北朝鮮の核兵器の数が公開され、北朝鮮の核保有を事実上容認する段階に至ったのではないかとの指摘が出ている。

 発端はドナルド・トランプ大統領だった。トランプ大統領は19日(現地時間)、記者団と会い、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と書簡をやり取りしているのかとの質問に「それは言えないが、私は彼とうまくやっている。これは悪いことではなく良いことだ」と答えた。そして突然、「彼は57発の非常に強力な核兵器(nuclear weapons)を持っている」と述べた。

続いて「そのようなことが起きるようにしてはならなかった。彼らは絶対にそうさせるべきではなかった。私が大統領だったならそうさせなかっただろうが、彼は核兵器を持つことになった」と述べた。トランプ大統領は2018~2019年に朝米首脳会談が行われていた局面では北朝鮮が挑発的な行動をしなかったと繰り返し主張してきたが、2020年の大統領選挙でジョー・バイデン大統領ではなく自身が再選に成功していれば、北朝鮮の核活動を止めることができたという趣旨と受け取れる。

続いて韓国の安圭佰(アン・ギュベク)国防部長官が加わった。安長官は20日、国会国防委員会に出席し、国民の力の成一鍾(ソン・イルジョン)議員が「北朝鮮が何発程度の核を開発したと政府は独自に評価しているのか」と質問したのに対し、「われわれは通常80~120発程度とみているが、正確な数値を話すことにはかなり制約がある」と述べた。

これに関連し、国防部関係者は安長官が言及した北朝鮮の核兵器の数量「80~120発」について「韓国内の研究機関が推定した数量に言及したもの」と説明した。

ただ、安長官は北朝鮮が核を保有していることを認めるのかとの質問には「それは公式には認められない」と述べた。また「われわれは核を開発できない。米国の戦術核(配備)もわれわれが受け入れてはならない」とし、「米国の核の傘を確実に提供してもらう政策で一貫して進んでいる」と強調した。

◇ますます遠のく「北朝鮮非核化」…北東アジア核武装論強まる

韓米が北朝鮮の核開発状況に関する情報を機密として管理している中、米国大統領と韓国国防部長官が北朝鮮の核兵器に関する数値に具体的に言及したのは極めて異例だ。

さらに注目すべき点は、最低57発という核弾頭数が持つ意味だ。核弾頭が少量の場合はかなりの数を政権生存のための最後の報復用として温存しなければならないが、60発以上なら多層的に核を使用することが可能になるためだ。理論的には、米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の戦略核と、韓国・日本およびグアムを射程に収める短・中距離ミサイル用の核戦力、報復用の予備戦力を同時に運用できるという意味だ。韓米で北朝鮮の核兵器数が言及されたこの日午後5時ごろ、北朝鮮は見せつけるかのように東海岸から短距離弾道ミサイルを発射した。

実際、北朝鮮はここ数年、ミサイルの多種化や戦術核弾頭の開発などに力を注いでいる。この日、安国防部長官は国会での業務報告で、北朝鮮軍が新型240ミリ・600ミリ多連装ロケット砲や自走砲、戦術ミサイルなどを境界地域に配備する可能性があり、追跡中だと明らかにした。600ミリ多連装ロケット砲は戦術核を搭載できると評価されている。

ただ、先制攻撃で一部が破壊されても、生き残った戦力で核報復を加える「第2撃能力」は、移動式発射台(TEL)や地下施設、指揮統制体系などを含め、完結した生存性まで備えてこそ完成する。

2026/08/21 06:52
https://japanese.joins.com/JArticle/353865

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