北朝鮮の金先敬(キム・ソンギョン)外務次官は28日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で開かれた第81回国連総会一般討論で演説を行い、「朝鮮民主主義人民共和国が保有する核抑止力は、外部の侵略と脅威から主権と安全、平和を守るための絶対的な力であり、不可逆的なものだ」「核保有国の地位は物理的にも法的にも、焼き払って消し去ることは絶対にできないほど固着している」と主張した。これに先立ち、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は22日、同じ演壇で、北朝鮮の核・ミサイル能力をまず止めさせ、縮小を経て長期的に「核のない韓半島」へ進む構想を示した。しかし北朝鮮は「核保有国の地位を覆すことはできない」と改めて明言し、事実上、李大統領の構想に真っ向から反論した。
金先敬外務次官はこの日、「世界の緊張地帯である韓半島地域で物理的衝突が起きていないのは、われわれが誰にも侵略戦争を挑発させない強力な戦争抑止力を持っているからだ」と述べた。北朝鮮の自衛力による「力の均衡」が武力衝突の可能性を抑えているとの主張だ。金次官は「敵対勢力による武力使用の企図を徹底的に抑止・管理している」とし、北朝鮮の軍事力が地域の平和と安定を支えていると主張した。
米国のドナルド・トランプ大統領は最近、金正恩(キム・ジョンウン)総書記と再び会いたいとの意向を示してきたが、金先敬外務次官はこの日、米朝対話の可能性には言及しなかった。代わりに、米国と韓国の軍事協力を「包括的で侵略的な軍事ブロック」と批判した。米韓合同演習については「実戦を模擬した各種軍事演習」だとし、米国が北朝鮮との軍事的対決を図っていると主張した。特に韓国の原子力潜水艦配備に関連し、「米国がソウルの原子力潜水艦保有の野望を承認し、積極的に推進することで、ただでさえ不安定な地域安保情勢をさらに脆弱にしている」とも述べた。
金次官は日本については、平和憲法改正の動きや長距離攻撃兵器の開発などを挙げ、「再軍備に前例のない拍車を掛けている」と非難した。周辺国を射程に収める長距離攻撃兵器の開発・保有は「国連憲章への正面からの挑戦」だと述べた。
2026/09/30 09:05
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