韓国大統領室が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登載された日本佐渡金山展示空間に「強制性」の表現が入っていないことに関連して「登録以前に日本政府から進展した先制的措置を引き出した点に意味がある」と明らかにした。
大統領室関係者は29日、「日本政府が世界遺産登録前に朝鮮人労働者展示室を開くなど先に措置を取った」と話したと韓国メディア「聯合ニュース」は伝えた。
日本側は佐渡金山ユネスコ登録過程で、韓国の同意を得るために佐渡金山の近くに展示施設を設置し、過去の鉱山労働者のための年次追悼式を行うと約束したことがある。韓国政府はこのような措置を日本から先に引き出したというのが大統領室の説明だ。
これに先立ち、登録に賛成する条件として、韓国と協議して日本が設置した朝鮮人労働者強制労役関連の展示空間に「強制性」表現が入っておらず論争になった。
一部の日本メディアでは韓日政府が展示から「強制」表現を外すことで事前に合意をしたという報道が出てきて、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は常任委に経緯把握を要請した。日帝強制動員市民の会はこの日、「展示空間に『強制性』表現が入っていないことに対する真相調査が必要」という声明を出した。
韓国政府は具体的な表現がなくても展示内容を通じて強制労働に関する歴史を全体的に知ることができるという立場だ。展示に「朝鮮総督府の関与の下に募集・斡旋(あっせん)が行われた」「1944年9月から徴用が施行されて義務的に作業が付与された」「韓国人労働者が坑内の危険な作業をさらに多く行った」などの内容が含まれているということだ。
2024/07/30 07:16
https://japanese.joins.com/JArticle/321738