ミン・ヒジン氏「パン・シヒョクHYBE代表の気持ち逆なでしたから公開処刑…映画『JSA』が脳裏に浮かんだ」(2)

投稿者: | 2024年9月26日

–ADORをHYBEから独立させようとしたという。背任という容疑も提起した。

「HYBEが持っているADOR持株は80%で、私の持ち分は17.8%だ。どのようにして独立を試みるというのか。HYBEの利益とADORの利益が必ずしも一致するわけではない。月給社長は契約期間中は個人の利益を安全に保障されるために、親会社の顔色を見てNewJeansが受ける不利益に対して抗議して改善しないなら、それでこそADORに対する背任ではないのか」

 –最初の記者会見で発言やファッションなどがどれも話題になった。戦略という話もある。

「私は覚えて話すタイプではない。構成された脚本ならプロデューサーではなく演技者をしていただろう。記者会見は当日午前に私が決めた。弁護士も最初は反対した」

このような中、今月25日、あるメディアはHYBE側が7月にNewJeansの日本活動関連の記事に対して音盤販売量を訂正してほしいと要求したという疑惑を提起した。

–HYBEがNewJeansの成果を低くして書いてほしいとメディアに要求したという疑惑が出てきて論争が広がった。

「該当の記者にNewJeans『Supernatural』の日本販売量を5万枚だと歪曲(わいきょく)した。記事作成翌日である7月18日、日本で10万枚以上の販売高を上げたアーティストに授与されるゴールドレコード認証も受けたが、どうしたらその前日が5万枚だけになるのだろうか。このような件は一つや二つではない。すべては言えないが、一つ例を挙げるなら、最近ビルボード(Billboard)のコラムニスト、ジェフ・ベンジャミンから連絡を受けた。HYBE PR代行のTAGという会社から、私に対する誹謗一色の資料を送られてきたが、内容がとても偏向的で何かおかしいと思ったので、私に事実確認をしたいと言った。表面ではプロデューサーを5年と提案したとして広報し、背後では海外メディアにまで誹謗資料をばらまく会社をどこの誰が信じるだろうか」

–HYBE側は「当時メディアが密着取材することができるように人材を現地派遣するなどNewJeansを積極支援した」として反論した。

「このような言葉遊びに心底うんざりする。HYBE側がした仕事は傘下レーベルに一括適用されるプレス席オープンに関する内容だ。レーベル(ADOR)が手数料を出して使用するサービスなのに、恩着せがましくして支援したなどと表現するとは。そのうえ、当時韓国と日本の取材記者と別途に挨拶する席は私が要請して設けられた。そして最初の要請事項はNewJeansと私がともにする挨拶の席だった。ところがHYBE PRでは先例がない、動線が難しいという理由で難色を示した。そのため私一人が記者席を回って挨拶した。日本まで取材しにきてくれた記者たちに感謝を伝えたかった」

–日本メディアとのインタビューで「(NewJeansは)7年という大きな青写真がある、毎年アルバムごとに驚かせる自信がある」と話した。今回の葛藤で支障はないか。

「大いに支障がある。韓国ファンのために企画したサプライズファンミーティングを進めていた中で解任された。副代表も一日で業務から排除されて遮断された。次のレコーディング作業も中断された状態だ。あまりにも残念だ。これもまた、HYBEがNewJeansに対して行った業務妨害だ」

–NewJeansのメンバーが復帰を強く要求するなど関係が格別なようだ。

「プロデューサーとして、まだ幼いアーティストをどのような方法でリードすることが彼らの人生のために良いのか、とても悩んだ。そのような悩みから出たNewJeansは私の頭と心で産んだ子どもも同然だ。良いことはすべてやってあげたいと思う気持ちの他にも、プロデューサーとして新しいビジネスモデルに対する代案的関係を提示したいという思いも強かった。この挑戦と試みを簡単にあきらめたくない」

ミン氏はSMエンターテインメントにグラフィックアーティストとして入社した後に取締役まで昇進し、エンタメ業界の「土の箸とスプーン神話」とも呼ばれている。Red Velvet(レッドベルベット)、SHINee(シャイニー)などのミュージックビデオ(MV)を通じて世界観の導入やキッチュで比喩的なイメージなどで好評を受けた。K-POPを一段階アップグレードしたという評価だ。

–NewJeansは「ガールクラッシュ」を前面に出した最近の流れに逆行することに成功した。一緒に歌える楽曲や清純な少女イメージで成功を収めた。「成功の概念を単純に定義することは難しいが、他人のやった方法では格別な成功を収めるのは難しい。プランナーでありプロデューサーとして本当にしたいことを実現してみたかった。NewJeansというチームには、20余年間この業界に従事して感じた改善点や目指すものをすべて注ぎ込みたかった。経営とプロデューシングを統合したから可能だった」

–プロデューサーとして、主に何を通じてインスピレーションを得たか。

「子どものころ、家のすべての壁面が本箱で囲まれていた。両親が共稼ぎで忙しかったが、それに対する補償で、本好きだった私に毎日のように新しい本を買ってくれた。そのおかげで小学生の時から本箱に並んでいたアントン・チェーホフやシェークスピア、カフカなどに自然に接するようになった。また、父のLPのおかげでジョルジオ・モロダーやフランシス・レイを知るようになり、アントニオ・カルロス・ジョビンのようなミュージシャンの音楽に浸かっていきてきた。夜遅くまで映画を見る私に両親は『勉強しなさい』などどんな小言も言わなかった」

–SMエンターテインメントに入社したのでアイドルや歌謡に関心が高いのだと思っていたが。

「全くそうではない。事実、入社する前まではアイドルに関心を持ったことがない。歌謡なら懐メロ、特にピッグァソグム、サンウリム、キム・ヒョンチョルやインディ音楽に関心があった。SMエンターテインメントに入社したのは巨大市場で違った考えを持っている私の抱負を試すことができると思ったからだ」

2002年からK-POPを見守ってきた彼女はK-POP成功の持続可能性に対してどう思っているだろうか。ミン氏は4月の記者会見でも「ファンダムだけに依存する商法や初動バブル戦略」などに言及して強く批判した。

–K-POPが黄金期を迎えているが、持続可能性に対する疑問符が付いて回っている。

「文化は『人の心を動かして、人が作り出す』ものだ。『産業』という言葉に惑わされて胎生的本質を失うのは愚かだ。見てくればかりいいシステムはもっともらしく聞こえるが、一歩間違えれば徒労ばかりの言葉遊びに終わる場合もある。人が関わるすべてのことは結局『真の心』に帰結されるはずだ。無形の価値は目に見えないために冷遇されやすいが、振り返ってみればいつも世の中を変える決定的な一発はすべてここから始まった」

2024/09/26 09:11
https://japanese.joins.com/JArticle/324184

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