サッカー・ゴルフ・格闘技…スポーツ界にもトランプ大統領の影響

投稿者: | 2025年3月11日

2期目のトランプ米大統領が世界の幅広い分野で影響力を行使している。スポーツ界も例外でない。トランプ氏の強力な影響力を確認したスポーツ界は利益を求めて、または少なくとも損害を避けようとトランプ氏に手を差し出している。

ニューズウィークは10日(日本時間)、米総合格闘技UFCのダナ・ホワイト会長を「トランプの騒がしい支持者(vocal supporter)」と紹介し、2人の縁を伝えた。ホワイト氏はトランプ氏の執権で影響力が高まったスポーツ界の代表的な人物だ。ホワイト氏はトランプ氏と20年の付き合いであり高額寄付者だ。昨年7月の共和党全国大会では演説をするトランプ氏を聴衆に紹介する役割を担った。

 昨年11月の大統領選挙で勝利した直後、トランプ氏はホワイト氏の支持に応えるように米ニューヨークで開催されたUFC競技を観戦した。当時トランプ氏はホワイト氏と最側近イーロン・マスク・テスラ最高経営責任者(CEO)の間にいた。最近ホワイト氏はトランプ氏を背に中東に進出した。7日、UFCの親企業TKOグループホールディングスは「サウジのエンターテイメント総局およびサウジ国富ファンド(PIE)のエンターテイメント子会社セラと新しいボクシングプロモーション団体を発足させることに合意した」と発表した。

米プロゴルフ(PGA)ツアーのジェイ・モナハン・コミッショナーと政策理事会メンバーのタイガー・ウッズ、アダム・スコットも先月ホワイトハウスを訪問し、トランプ氏と面談した。2人は先月7日、トランプ氏に「PGAツアーとLIVゴルフの合併交渉を助けてほしい」と要請した。PGAツアーはPIFと手を握って新しいゴルフ機構を創設する代わりに、PIFが資金を出すLIVゴルフとPGAツアーの合併を推進した。サウジPIFのヤシル・アル・ルマイヤン総裁もこの件でトランプ氏を訪ねて面談した。ニューヨークタイムズは「米国大統領がスポーツ分野の交渉に飛び込むのは異例」とし「これはスポーツでもパワーブローカーとして活動しようとするトランプ氏の野望と一致し、LIVゴルフとの親密感を表出したものだ」と分析した。

実際、トランプ氏とサウジはお互いを経済と外交の重要なパートナーとみている。トランプ氏が就任後に初めて電話をした外国政治指導者がサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子であるほど双方は格別の関係にある。米国に基盤を置くUFCなどがサウジと交流することも、PGAツアーとLIVゴルフの合併を進めることも、トランプ氏が早くから念頭に置いていたという分析もある。

世界サッカー界の「首長」ジャンニ・インファンティーノ国際サッカー連盟(FIFA)会長も7日、ホワイトハウスでトランプ氏と会った。トランプ氏はインファンティーノ会長の前で米国・カナダ・メキシコが共同開催する2026北中米ワールドカップ(W杯)準備のためのタスクフォース(TF)をホワイトハウスに設置する内容の行政命令書に署名した。しかも6、7月に米国でFIFAクラブW杯を開催するFIFAとしては開催の成功にトランプ氏の協力が必須だ。今回のクラブW杯は32チームが出場する1カ月間の大会に拡大した。

インファンティーノ会長はトランプ氏との面談で「数百万人の観客誘致、雇用20万件創出、400億ドル(約6兆円)の経済効果」などW杯の期待を共有した。トランプ大統領はこの席で「(W杯開催は)1カ月間、米プロフットボール(NFL)全米フットボールリーグ(NFL)の決勝戦を毎日3試合ずつするというインファンティーノ会長の言葉は聞こえがよい」と語った。

2025/03/11 09:33
https://japanese.joins.com/JArticle/330961

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)