これがファーウェイのAIチップ「秘密装備」…皆が写真撮ろうとスマホ向けた

投稿者: | 2025年3月28日

26日、中国上海の新国際エキスポセンターで開かれた「セミコンチャイナ」の現場。創業4年目の中国スタートアップの展示ブースに観覧客が殺到した。「ファーウェイの秘密装備企業」として知られるサイキャリア(SiCarrier、深圳市新凱来技術)の展示館だ。現場にいた韓国の半導体業界関係者は「人が集まって写真や動画を撮るのに忙しかった。パンフレットはなくなって手に入れることができなかった」とし、「海外装備への依存度を減らしてくれる自国製装備への期待感がいっぱいだった」と述べた。

業界によると、26日から3日間、中国上海で開かれた半導体産業博覧会のセミコンチャイナには1400社余りの半導体素材・部品・装備企業が参加した。汝矣島(ヨイド)の半分の規模の巨大な展示場には米国の制裁にもかかわらず「中国崛起」を誇り、自立のために注力する中国企業が技術力を誇った。

 特に、今回の展示で最も注目を集めたのは、初めて装備を公開したサイキャリアだった。ファーウェイが公式発表したことはないが、外信と業界では2023年ファーウェイが7ナノメートル(10億分の1メートル)工程を活用して自主開発したAIチップキリン9000S製造にサイキャリアの装備が使われたと分析している。

2021年に設立された同社の主要株主は深セン政府の投資機関だ。日経アジアによると、サイキャリアはここ数年間、外国企業からエンジニアを攻撃的に迎え入れてきた。これを土台にオランダのASML、米国のラムリサーチとアプライド・マテリアルズ(AMAT)、日本のTELなど海外企業が掌握している主要分野の半導体装備を開発してきた。サイキャリアの装備では、現在5ナノチップの生産支援も可能だという。

中国最大の装備メーカーのナウラ(北方華創)も巨大な規模のブースを設けた。ナウラは蒸着・エッチング装備業者で、米国の技術規制にもかかわらず世界の半導体装備供給業者の順位で昨年2段階上昇した6位を記録した。ASML・AMAT・ラムリサーチ・東京エレクトロンの4社が70%ほどを占める世界半導体装備市場で唯一10位圏内に入城した中国企業だ。露光装備を生産し「中国版ASML」と呼ばれるSMEEと「中国のラムリサーチ」と呼ばれるAMECもブースを出し、自社の新製品を紹介した。

国際半導体装備材料協会(SEMI)は、「今年、世界で半導体装備に最も多い金額(約55兆6950億ウォン)を投資する国は中国」と予測した。サープラス・グローバルの金正雄(キム・ジョンウン)代表は「中国の半導体装備産業は国家主導で人材、資金、政策が総力で支援され、その中でも生き残るために激しい生存競争が繰り広げられているというのが感じられた」と述べた。

今年のセミコンチャイナでは、ハンミ半導体、ジュソンエンジニアリング、セメスなど韓国の素材・部品メーカーもブースを設け、中国市場攻略に乗り出した。上海現地の業界関係者は「過去には韓国の企業が新しい販路を開拓するために中国進出に努力したが、最近数年間に中国企業の自立度があまりにも高くなり韓国企業が新たに進出しにくい状況」と伝えた。

米国は制裁の水位をさらに高める形を選んでいる。米商務省産業安全局(BIS)は26日(現地時間)、中国企業50社あまりをブラックリストに追加した。これらの企業がエヌビディア、AMDなどから先端半導体を確保できないように措置を取ったのだ。しかし、アリババグループ系列のアント・グループが最近、ファーウェイなどの中国製チップを活用してAIモデル訓練技術を開発したと明らかにするなど、中国の自立の動きは続いている。

2025/03/28 09:54
https://japanese.joins.com/JArticle/331843

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