国際原油価格、米国に事前通告した「イランの報復」で7%下落

投稿者: | 2025年6月24日

米国に対するイランの報復攻撃が限定的水準にとどまったのに続き、イスラエルとイランの停戦まで伝えられ国際原油価格が急落した。

ブルームバーグによると、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)8月物先物価格は23日のニューヨーク商品取引所で前日比7.2%安の1バレル=68.51ドルで取引を終えた。イランの報復攻撃が周辺国に駐留する米軍基地に限定された上に主要原油輸送路であるホルムズ海峡封鎖にまで続かないという期待感が作用した。

 原油価格下落の流れが続き、WTI先物価格は24日午前8時39分(日本時間)基準で前日比4.98%急落となる1バレル=65.10ドルで取引されている。20日の終値73.84ドルから11.83%値を下げた。WTI先物価格は13日にイスラエルがイランを攻撃する前には65ドル水準で推移しており、武力衝突前の水準に戻った形だ。

ロンドンICE先物取引所でブレント原油先物期近物終値は1バレル=71.48ドルで前日比7.2%急落した。ウォール街ではイランが世界の原油主要輸送ルートであるホルムズ海峡を完全に封鎖し紛争が中東全域に拡大する最悪のシナリオが発生する場合には国際原油価格が1バレル=130ドルに高騰すると警告していた。

HSBCはこの日出した報告書で、ホルムズ海峡封鎖の可能性が高くなったことを反映しブレント原油価格が1バレル=80ドルを超えると予想しながらも、封鎖が現実にならなければ再び下落するだろうと診断していた。

トランプ米大統領はこの日午前7時(日本時間)ごろ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じ「イスラエルとイランの間で完全で全面的な停戦で完全な合意がなされた」と明らかにした。

2025/06/24 10:21
https://japanese.joins.com/JArticle/335405

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