「6月の打率1割台」李政厚…風よ再び吹け

投稿者: | 2025年6月25日

李政厚(イ・ジョンフ、27、サンフランシスコ・ジャイアンツ)が起こした風が弱まっている。メジャーリーグ(MLB)全体の話題にもなった勢いが消え、打撃不振が長引く状況だ。

李政厚は24日まで今季44試合に出場し、打率2割5分2厘(286打数72安打)、本塁打6本、34打点、44得点、OPS(出塁率+長打率)0.724をマークしている。この15試合で打率1割7分3厘(52打数9安打)、4三振、OPS0.659と振るわず、平均成績も全般的に落ちた。範囲を最近の7試合に狭めると内容はさらに良くない。4試合連続ノーヒットなど過去7試合で安打数は2本にすぎない。打率は7分4厘と、1割に達しない。22日(日本時間)のボストン・レッドソックス戦は初めて「コンディション回復のための休養」で欠場した。サンフランシスコ・クロニクルは李政厚の最近の打撃について「ゴロがあまりにも増えた」と指摘した。

 李政厚はミート能力を武器とする打者だ。KBO(韓国プロ野球)リーグ時代には打撃がスランプになっても短期間で克服していた。ところがMLBで事実上初のフルタイムシーズンとなった今季は違う。

3月の4試合で14打数4安打(二塁打2本)で予熱を終えた李政厚は4月、打率3割2分4厘、OPS0.908と、リーグトップ圏打者レベルの成績を出した。1カ月間に二塁打9本を打って一時はMLB全体で1位となり、本塁打3本、三塁打2本を追加して長打力も誇った。現地メディアとファンは「風の孫」李政厚が起こす旋風に注目して熱狂した。

5月から徐々に下降線をだどった。月間打率2割3分1厘、OPS0.613に終わり、トレードマークだった二塁打も3本に減った。今月は打率1割6分1厘、OPS0.590と、さらに深いスランプに陥った。四球が7つに増え、出塁率は2割8分4厘と先月(2割7分0厘)より高くなったが、本塁打は1本もなく長打率が急落した。

3番打者だった李政厚の打順にも変動が生じた。7試合連続で1番打者で起用されたが変化は表れず、その後、6番を経て7番まで打順が下がった。23日のボストン戦には5番打者で出場したが、4打数無安打と沈黙した。李政厚を警戒し始めた相手チームの精密分析と集中牽制で苦戦している。

サンフランシスコのボブ・メルビン監督は「李政厚は最近、打席であまりにも急ぐ傾向がある。自身がチームに寄与できていないと考え、何かしてみようと無理をする感じがある」と診断した。高額年俸選手の責任感から心理的に追い込まれ、さらに良くない結果が出ているということだ。球団も李政厚が一日も早く本来の活力を取り戻すことを期待している。サンフランシスコ・クロニクルは「李政厚はチームの他の外野手と強い連帯感を築いている」とし、親和力とチーム適応力を高く評価した。

2025/06/25 11:53
https://japanese.joins.com/JArticle/335477

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