***韓流にハマる理由は4つ***
西京(ソギョン)大学日本語学科の泉千春教授は寄稿で「日本のおばちゃんが韓流にハマる主な理由」を4つに分けた。①1991年のバブル崩壊によって生じた心の空虚感②日本のテレビドラマが若い女性中心である点③日本の中年女性の時間と経済力④熱狂に対する夫の理解または無関心――を挙げた。泉教授は韓国ドラマの魅力として、キャラクターが明確でストーリー展開がはっきりしており、効果的な音楽、主人公の努力、男性が泣くシーンのような新鮮さを挙げた。(『韓流の歴史』より)
◇「韓流ファン第1世代、韓国人に無料日本語ボランティア」
主婦の栃倉朝美さんは韓流ファン第1世代だ。栃倉さんは中央日報に「『冬のソナタ』の映像・脚本が立派で日本のドラマで感じたことがなかった衝撃を受けた」と伝えた。韓国ドラマと歌をあさりウォンビン、キム・ミンジョン、ソン・シギョンなども好きになった。韓国語でファンレターを書きたくて、作品を原語で見たくて、2004年春から2年半以上韓国語も学んだ。
『宮廷女官チャングムの誓い』など時代劇にハマり韓国各地を旅行した。彼女は「日本が朝鮮半島から多くの影響を受けたことを『韓国の遺産』で見た。地方都市を観光しながらおいしいものを食べるのも楽しみだった」と話す。百済と日本の聖徳太子との接点などを探すのが楽しかったという。韓流愛は韓国人愛につながった。彼女は数年にわたり慶応大学で学ぶ韓国人留学生に無料で日本語を教えるボランティアをしている。
◇2次は東方神起…3次はBTSとチーズタッカルビ
2010~2012年の第2次韓流の主役は東方神起、BIGBANG、少女時代などK-POPアイドルだ。イケメンイメージの俳優チャン・グンソクらもこの時期に活躍した。山本浄邦氏は「K-POPは米国のポップソング、日本のシティポップなど外部からの刺激を受け入れるのにとどまらず、これを韓国的感性、練習生制度などと結びつけて独創的に再構成した。特に草創期にSNSを基盤とした世界のファンらとのコミュニケーションは日本のファンに新鮮な差別化戦略と認識された」と伝えた。
しかし2012年の李明博(イ・ミョンバク)大統領の天皇謝罪議論と独島(ドクト、日本名・竹島)訪問、日本の嫌韓現象などで韓流は冷え込み寒流になった。そうするうちにBTS(防弾少年団)とガールズグループのTWICEが注目され2017~2019年に第3次韓流ブームが起きた。韓国料理であるチーズタッカルビ、タルゴナコーヒーも日本でヒットした。コリアタウンがある新大久保駅は日本の女子中高校生の永遠の1位だった原宿駅を抜いて「好きな駅1位」になったりもした。
2020年に映画『パラサイト』の成功とかみ合わさり韓流は第4次ブームを迎えた。日本のネットフリックスでは『愛の不時着』『梨泰院クラス』などの韓国ドラマが上位に上がった。
2025/06/29 11:41
https://japanese.joins.com/JArticle/335609