代表的暗号資産のビットコイン価格が初めて12万ドルを超えた。14日に米下院が「暗号資産3法を集中審議するいわゆる「クリプトウィーク」を始めてだ。
コインマーケットキャップによると、ビットコインは日本時間14日午後5時基準で12万2189ドルとなり、前日より4%以上値を上げた。1週間前と比較しても12%以上上がった。時価総額2位のイーサリアムは前日比2.77%上昇の3045ドルで取引された。イーサリアムが3000ドルを超えたのは5カ月ぶりだ。
米下院は今週をクリプトウィークに指定し、「米国を世界の暗号資産の首都にするのが目標」と宣言した。ステイブルコインの法的枠組みを整備するジーニアス法案、デジタル資産関連規制を明確にするクラリティ法案、米連邦準備制度理事会(FRB)が個人を対象にデジタル通貨(CBDC)を発行することを禁止するCBDC反監視国家法案が採決を控えている。すでに上院を通過したジーニアス法の場合、ステイブルコイン監督権に対する溝が狭まれば米議会を最終通過する可能性がある。
フィナンシャル・タイムズとワシントン・ポストなどによると、今回のクリプトウィークを機に、トランプ政権の親暗号資産基調に弾みが付くだろうとの見通しが出ている。
これに力づけられビットコイン価格は連日最高値を記録している。年初より約30%急騰した。スタンダードチャータードはビットコインが7-9月期末までに13万5000ドル、年末までに20万ドルに到達すると予想した。その根拠としてビットコイン上場指数ファンド(ETF)を通じた資金流入、企業のビットコイン需要増加などを挙げた。
マクロ経済状況も一役買っている。市場はFRBが下半期に金利を下げるものと予想している。これに伴うドル安にリスク資産選好心理も大きくなった。最近ニューヨーク証券市場に現れたエヌビディアなどハイテク株中心の強勢はビットコインの上昇傾向に燃料を入れ火を付けた。
XBTOトレーディングのトレーダー、ジョージ・メンドレス氏はブルームバーグに「ビットコインに対する見方が単純な投機資産から構造的希少性を持った価値保存手段として成熟している」と説明した。ただニューヨークデジタル投資グループ(NYDIG)のグレッグ・チポラロ研究員は「ビットコインの限定された供給量と脱中央化という構造的特性は、市場環境が変わる場合、改めて差別化された資産としての面目を示すだろう」と予想する。
2025/07/15 07:54
https://japanese.joins.com/JArticle/336245