韓国、1日87人が救急搬送…致命的な猛暑が続く

投稿者: | 2025年7月28日

「極限猛暑」が続いている。27日、ソウルの最高気温が38度に達し、今夏の最高気温記録を更新した。猛暑は今週半ばまで続く見込みだ。

気象庁によると、この日午後3時35分、ソウル〔鐘路区(チョンノグ)ソウル気象観測所基準〕の気温が38度を記録した。ソウルで最高気温が38度以上となった日は、1907年10月に近代気象観測を開始して以来、わずか9日しかない。

 この日、京畿道安城市陽城面(キョンギド・アンソンシ・ヤンソンミョン)の自動気象観測装置(AWS)は午後4時46分に40.6度まで上昇。京畿道加平郡清平面(カピョングン・チョンピョンミョン)は39.1度、ソウル広津区(クァンジング)と江原道三陟市新基面(カンウォンド・サムチョクシ・シンギミョン)は39度を記録した。

当分の間、夜の暑さも続く見込みだ。この夜、全国のほとんどの地域で最低気温が25度を上回る熱帯夜が続き、ソウルなど一部の地域では30度前後の超熱帯夜が続くと予想されている。

例年より厳しい暑さの原因は、韓半島(朝鮮半島)上空の下層に北太平洋高気圧、上層にはチベット高気圧が位置し、半島を布団のように覆っているためである。この状態で晴天が続き、強烈な日差しで熱せられた空気が逃げられず、「ヒートドーム(Heat Dome)」現象が発生している。さらに、韓半島南方の海上で台風や熱帯低気圧が次々と発生し、熱い南東風が吹き込んで西側地域の気温をさらに引き上げている。まるで熱いオンドル部屋に重ね布団をかけ、熱風機で風を送り込むような状況だ。

猛暑による人的被害も昨年の2倍水準に急増している。疾病管理庁によると、25日1日だけで87人が熱中症で救急外来を受診した。今年の累計熱中症患者は2183人で、前年(871人)より1312人多く、熱中症推定死者も計11人に達している。熱中症患者の80%は作業場(32.5%)、田畑(13.1%)、道路脇(12.7%)など屋外で発生した。屋内作業場(8.1%)、自宅(5%)など屋内にいても熱射病になる人が少なくない。疾病庁は、猛暑から健康を守るため、暑い時間帯である正午から午後5時まで涼しい場所で過ごすよう呼びかけている。屋外活動時には日傘や帽子を着用して直射日光の露出を減らし、十分な水分補給が必要だ。

気象庁は、猛暑が今週半ばまで続くと見ている。28日のソウルの予想最高気温は37度で非常に暑く、水曜日まで35度を超える暑さが続く見込みだ。変数は韓国南方の海上を通過する熱帯低気圧と北上中の台風である。現在、熱帯低気圧に弱まった台風7号「フランシスコ」は中国内陸へ向かい、台風9号「クローサ」は日本南方の海上を北上している。週半ば以降、台風などの影響で高気圧が弱まれば、雨雲が朝鮮半島に流入する可能性がある。そうなればヒートドームが崩れ、猛暑は和らぎ、週後半には全国的に大雨が降る恐れがある。

2025/07/28 07:58
https://japanese.joins.com/JArticle/336785

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