在日韓国人が設立した京都国際高校が2年連続で日本の高校野球における最高権威の大会「全国高等学校野球選手権大会」(夏の甲子園大会)優勝に挑む。同校野球部は27日、わかさスタジアム京都で行われた第107回同大会の京都大会決勝で、鳥羽高校を4-3で破り、大会出場権を獲得した。同校の夏の甲子園出場はこれで4回目だ。京都国際高校は昨年、東京の強豪・関東第一高校を延長戦で破り、奇跡のような優勝を果たした。
来月5日に開幕する日本の高校野球の「夢の舞台」夏の甲子園大会は、地域予選で優勝した計49校が出場する。京都国際高校は71チームが参加した京都大会でトップに立ち、2年連続の大会出場という快挙を成し遂げた。前年度に優勝したチームでも、主軸だった3年生が卒業するとその翌年は予選で脱落するケースが多い。
京都国際高校は同日の決勝戦で、左腕エースの西村一毅選手(3年)を先発に起用したが、8回までで1-3とリードされていた。しかし、8回裏二死二・三塁のチャンスで1番打者の長谷川颯選手(3年)が2点タイムリーを放ち同点に追いついた。3-3で迎えた9回裏の攻撃時、走者を三塁に置き、猪股琉冴選手(3年)が右中間を切る「サヨナラヒット」を放った。主将の倉橋翔選手(3年)は試合後のインタビューで、「甲子園連覇に向けてここで満足せずに気合いを入れ直したい」と語った。
伝統に従い、球場に勝利校の校歌が響き渡ると、京都国際高校の選手たちはグラウンドの真ん中に並び、感激に満ちた表情で校歌を斉唱した。「東海の海 渡りし 大和の地は/偉大な我らが祖先 古の夢の場所」(訳注:韓国語歌詞直訳)と始まる韓国語の歌詞の校歌だ。
京都国際高校の前身は1947年に在日韓国人が建てた民族学校「京都朝鮮中学」だ。1990年代ごろ生徒数が急減したため、2003年に現在の校名となって日本の学校として認可され、2004年に開校した。現在、在学生約160人のうち約70%が日本人だという。1999年に創設された同校野球部が頭角を現したのは最近のことだ。2021年の甲子園大会に初めて出場してベスト4まで勝ち上がったが、翌年は本大会1回戦で敗退した。
キム・ドンヒョン記者
2025/07/28 09:40
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