猛暑にもかかわらず大阪・関西万博来場者1000万人突破…安穏な老後をなげうって奔走する「ミスター・ミャクミャク」にインタビュー(上)

投稿者: | 2025年7月30日

 溝畑宏さんはタクシーで光化門までやって来た。変な鉢巻きをして「東海の水と白頭山に」と口ずさみタクシー運転手を驚かせたという。日本の観光庁長官として韓国にやって来た2012年にも記者団を驚かせた。壇上で韓国の愛国歌(国歌)1番を熱唱し大きく報じられた。「日本に帰国したら抗議されるのでは」と質問すると「私は韓国はもちろん、米国、中国、フランス、メキシコなど25カ国の国歌を歌えるので問題ない」とにっこり笑った。

 目が五つある赤い鉢巻きの正体は大阪関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」だ。溝畑さんは長官を辞めてから地元の京都や大阪など関西地方のために「一肌脱いで」活動しているという。今回も万博を宣伝するため慶州を経てソウルにまでやって来た。65歳の元日本の長官は万博のためなら灼熱(しゃくねつ)のアスファルトの上で逆立ちでもしそうな勢いだった。

■「ミスター・ミャクミャク」と呼ばれる男

-暑いのになぜ鉢巻きをしているんですか?

「みんな見てくれ!と伝えるためです。1日8時間寝る時間以外は、いつもこれをしています」

-プロ野球の試合で始球式もやったとお聞きしました。

「人間になったミャクミャクの最初の始球式というべきでしょうか?(始球式動画を見せながら)これが私です! 台北マラソンもミャクミャクをかぶって完走しました」

-見た目が変ですね。

「最初は変に思うだろうが見れば見るほどかわいいです。最近日本では最高の人気です。赤い頭は血、青い体は水! 生命を助けてつなげるという意味から名前はミャクミャクです」

-地球のあちこちでは連日銃声が鳴り響いていますが。

「第2次大戦終戦後に復員した父は『もう二度と戦争を起こしてはならない』と泣きながら訴えていました。今回の万博はわれわれが皆同じ地球村の生命として、平和のために手をつなぐべきことを悟らせてくれます」

-猛暑にもかかわらず万博の来場客は1000万人を突破したとお聞きしました。

「見るだけで面白いものや楽しい通りが多いです。生命と未来がテーマだけあって、最先端のデジタル技術や文化・医療・気候変動などで驚くべきイノベーションの現場を見ることができます」

-韓国では大阪関西万博について知らない人も多いのですが。

「開催期間は10月までなのでまだ大丈夫です。Kポップが流れる韓国館はもちろん、153カ国のパビリオンで毎日多彩な公演が行われています。ミャクミャクをかぶって各国のダンスを踊る私も見つけることもできます(笑)」

-7月の大地震説は心配しなくてもよいですか?

「一部の地域で弱い地震が発生しましたが、深刻なレベルではないです。私ならうわさよりも科学に基づく日本の気象庁の天気予報を信じます(笑)」

2025/07/30 10:45
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/07/28/2025072880009.html

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