李在明大統領「『絶縁しないのが親中』と言うならそのような親中はしなければならない」 米国到着前に専用機内で記者懇談会

投稿者: | 2025年8月26日

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹・金与正(キム・ヨジョン)党副部長が先日、「李在明は歴史の流れを変える偉人ではない」という声明を出したことについて、「『偉人になるのは難しそうだ』と(金与正副部長が)言っているのを見て、『偉人になることを期待しているのだろう』という考えがふと浮かんだ」と語った。これは、李大統領が24日(現地時間)、訪日を終えて米国に向かう韓国空軍1号機(大統領専用機)内で行われた記者懇談会で「腹が立つなどということは全くなかった。一部の表現にあまりこだわる必要はない」とした上で述べたものだ。

 李大統領は「非常戒厳宣布の名分をつくるため、(前政権は)北朝鮮をひどく刺激したようだが、北朝鮮としては本当に耐え難かったのではないだろうかという気もする。あちら側の肩を持つ『従北(北朝鮮追従)』では決してない。国政で外交・安保政策を判断しているのだから、相手の立場を考えないわけにはいかない」と述べた。

 また、「米政府や民間の一部は李大統領に対して『親中』というイメージを持っている」という言葉に、李大統領は「外交に親中・嫌中などあるだろうか。国益に役立つなら親しくするだろうし、役に立たないなら遠ざけるものだ」と言った。さらに、「韓国の外交の根本は韓米同盟だ。しかし、そうだからといって、中国と絶縁するのか。絶縁しないのが親中だと言うなら、そういう意味の親中はしなければならない。親中・親北朝鮮・親露、そして親共(親共産主義)も出てくるかもしれない。だが、執着し過ぎないようにしている」とも述べた。

 李大統領は「23日の韓日首脳会談で、石破茂首相は非常に友好的で、韓国と米国の交渉について多くの助言をくれた。少人数会合が長引いた理由は、実はほとんどが米国との交渉の話をするためだった。非常に詳しい話をしてくれた」と言った。韓日首脳会談の少人数会合は20分間予定されていたが、実際には1時間以上にわたって行われた。

 李大統領は、韓日首脳会談後に合意事項を発表した「共同文書」から歴史問題が抜け落ち、韓国国内の一部から批判が出ていることについては「問題を指摘されることは覚悟していた。事が一度に満足できる水準で完全に解決できるなら、それはいいことだが、世の中にそのようなことはない。一口でおなかいっぱいになると胃もたれする恐れがある。もう少し時間を与えてくれれば、歴史問題や領土問題などでも、より可視的かつ良い成果を生み出すことができると思う」と答えた。

ワシントン=パク・サンギ記者

2025/08/26 08:40
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