2次電池だけでなくロボット素材も 中国依存が深まる韓国産業

投稿者: | 2025年10月14日

韓国の半導体・2次電池・ロボットといった先端戦略産業において、核心となる素材・部品の海外依存度が過度に高いという指摘が出た。人工知能(AI)分野の核心であるロボットは、中国製への「偏り」が一段と深まっている。

10月13日、共に民主党の李在官(イ・ジェグァン)議員室が産業通商資源部から提出を受けた資料によると、最新の調査である2023年基準で、国内の産業用ロボットに使用される駆動部品の海外依存度は80.3%に達した。2021年(77.7%)より上昇した。モーターや減速機などの駆動部品は、実質的に日本に全面的に依存(輸入量のうち97.8%)している。ロボットの「目」の役割をするセンサー部品の輸入依存度は同期間に66.4%から51.5%に減少した一方、輸入量に占める中国製の割合は23.2%から48.4%へと約2倍に増加した。各装置の動作を指示する制御部品も、輸入依存度が51.2%から39.7%に下がる間に、中国への依存度(輸入量に占める中国製の割合)は22.2%から95.8%に急上昇した。

 2次電池も核心となる素材のほとんどを中国に依存している。負極材に使われる天然黒鉛の中国製依存度は97.7%、人工黒鉛は98.8%に達する。正極材も前駆体と水酸化ニッケルの中国依存度がそれぞれ94.1%、96.4%に上る。

ディスプレイ素材の海外依存度も高かった。マイクロ発光ダイオード(LED)の場合、RGB発光素子、転写工程装置など5つの核心素材の海外依存度がいずれも90%を超えていた。ディスプレイの主力製品である有機発光ダイオード(OLED)の核心素材である発光有機素材とファインメタルマスクも、それぞれ67%、95%以上を海外輸入に頼っている。李議員は「表向きは技術の超格差を掲げているが、実際には核心素材が特定の国に偏っており、サプライチェーンのリスクにそのままさらされている」と指摘した。

戦略鉱物に対する中国依存度の高さも問題だ。昨年基準で、韓国鉱害鉱業公団が管理する希少金属31種のうち20種が中国産に依存している状況だ。半導体の必須原料であるニオブとシリコンは、国内需要のうちそれぞれ78%、63%を中国産で賄っている。ガリウム98%、黒鉛97%、インジウム93%、マグネシウム84%なども中国からの輸入比率が高かった。製薬原料であるビスマスに至っては、中国への依存度が100%に上る。

中国は戦略鉱物に対する輸出統制を着実に強化している。2023年8月にはガリウムとゲルマニウムの輸出統制を開始し、同年12月には黒鉛、昨年9月にはアンチモン、今年2月にはタングステンとテルルなどの5種類を追加した。米中間の関税摩擦の末、9日にも希土類および関連技術の輸出統制措置を発表した。

2025/10/14 07:14
https://japanese.joins.com/JArticle/339718

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