年俸2億ウォンでオファー…サムスンやSKから人材堂々と引き抜くマイクロン

投稿者: | 2025年10月21日

米メモリー半導体メーカーのマイクロンがサムスン電子とSKハイニックス出身のエンジニアのスカウトを進めている。人工知能(AI)に必須の半導体である広帯域メモリー(HBM)の需要拡大に対応し、メモリー企業間の技術格差を狭めるための戦略とみられる。

業界によると、マイクロンは最近世界的ビジネスネットワーキングプラットフォームのリンクトインを通じ、台湾・台中地域のファブで勤務するサムスン電子やSKハイニックスなど韓国半導体企業出身エンジニアの採用を進めている。台湾工場はマイクロン最大のDRAM生産基地でHBMもここで作られる。

 採用方式は現地のヘッドハンターがリンクトインに掲載されたエンジニアのキャリアやプロフィールを見て接触しポジションを提案する形だ。HBMとパッケージング関連職務が多数で、一部エンジニアには役員級の職務も提案したという。

マイクロンが提案した役員クラスの職務の年俸は社内職級により差はあるが業界では最大でボーナス含め2億ウォン(約2121万円)台の条件が提示されたという。

マイクロンは昨年末に、台中で勤務する韓国の半導体エンジニアの面接を京畿道板橋(キョンギド・パンギョ)のホテルで実施した。オファー条件は年次により差はあるが源泉徴収基準10~20%の賃金引き上げ、住宅費とビザプロセス支援などを掲げた。

また、ほぼ同じ時期に韓国の主要大学で「当日採用(事前応募者対象)」という破格の条件まで掲げて採用説明会を進めたりもした。合わせて今年初めに日本の広島工場で勤務する韓国人エンジニアを募集し、米国とシンガポールの工場で勤務する社員も採用したという。

こうしたマイクロンの積極的な動きは現在増設中である世界的拠点ファブの人員補充とDRAMで優位にある韓国企業のエンジニアを通じてHBMの競争力を確保しようとする狙いがある。

SKハイニックスに続き2番目にエヌビディアにHBM3E(第5世代)を供給しているマイクロンは、サムスン電子やSKハイニックスと比較して不足する生産能力の拡大に総力を挙げている。台湾だけでなく米国、日本、シンガポールなどでHBMを含んだDRAM生産拠点の構築と増設に出た状態だ。

一方、HBM市場で強大な支配力を持っているSKハイニックスはメモリー3社のうち最初にHBM4量産準備を終えエヌビディアと詰めの交渉を進めているとされる。

サムスン電子は最近エヌビディアへのHBM3E供給が秒読みに入った中でHBM4供給に向けた認証作業も順調に進行中だという。

2025/10/21 09:30
https://japanese.joins.com/JArticle/340014

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