トランプ米大統領が今月末に慶州(キョンジュ)で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のため訪韓し、31日に中国の習近平国家主席と首脳会談を行う。トランプ大統領が再執権後に習主席と会うのは今回が初めてとなる。特に米中貿易葛藤が深まる状況で両首脳が会うだけに注目される。
トランプ大統領は22日(現地時間)、ホワイトハウスの執務室でマルク・ルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長と会談する前、米中首脳会談について「長時間の会談が予定されている」と明らかにした。
これに先立ちベッセント財務長官はこの日、FOXビジネスニュースのインタビューで、米中首脳が韓国で略式会談(pull-aside)をする予定だと伝えた。
トランプ大統領は「我々(自身と習主席)は共に多くの問題と疑問、莫大な資産を解決することができる」とし「それで我々は期待している。何かが解決すると考える。我々は非常に良い関係を維持しているが、会談を極めて重要」と述べた。
トランプ大統領は習主席との会談で中国のレアアース(希土類)輸出統制強化だけでなく米国産大豆の輸出、さらに核軍縮問題まで合意するという考えだ。
トランプ大統領は「関税がレアアースよりはるかに強力だ」とし「レアアースは一つの混乱要因だが、周辺にレアアースは多い」と話した。トランプ大統領は最近、オーストラリアのアルバニージー首相との首脳会談でレアアースおよび核心鉱物の協力を強化することにした。
核問題についても合意する考えを表した。トランプ大統領は「(世界で)我々は核兵器が最も多く、2番目がロシア、そして中国が大きく離れた3番目だが、4~5年以内に大きく増えるはず」と述べた。米中首脳会談で中国がロシアの原油輸入を中断する案も論議すると明らかにした。
米国と欧州同盟国はロシアが原油輸出で戦争費用を確保しているとみている。トランプ大統領は「その問題についても習主席と話すことになるだろう」とし「インドは今年末までに(ロシア産石油輸入が)ほとんどなくなるだろう」と伝えた。
また、トランプ大統領はプーチン大統領に対する習主席の影響力が大きいとし、「我々はロシアとウクライナに対し、対話をすることを確信している」とも語った。
トランプ大統領はこの日、ウクライナ戦争の終息を議論するためのプーチン大統領との会談は取りやめたと明らかにした。理由については「適切でないと感じられたため」と説明した。トランプ大統領は「我々は到達すべき点に達していないようだ」とし「それで会談を取りやめたが、我々は未来に会談する」と付け加えた。米国がロシアに対する制裁を決めた背景については「制裁する時になったと感じた。長く待った」と話した。
一方、トランプ大統領はこの日も中国との貿易合意に言及する過程で「我々は日本と公正な合意をし、欧州と公正な合意をした。韓国とも公正な合意をした」と述べた。
米国は日本・EUと貿易協定を結んだが、韓国とはまだ最終交渉段階にある。
トランプ大統領は「これらの国は我々から多くのお金を持っていった」とし「今は我々が(関税のおかげで) 数千億ドル、数兆ドルを持ってくることになった」と話した。これは韓日などが対米関税を低める条件で天文学的な規模の対米投資を約束した点を表したものと解釈される。
2025/10/23 12:02
https://japanese.joins.com/JArticle/340140