韓国のベテラン俳優イ・スンジェさんが25日、亡くなった。91歳だった。
所属事務所側は、イ・スンジェさんがこの日午前に逝去したとし、まだ焼香所は設けられていないと明らかにした。
1934年咸鏡北道会寧市(ハムギョンブクド・フェリョンシ)で生まれたイ・スンジェさんは、4歳のときに祖父母に従ってソウルへ移り住んだ。戸籍上は1935年生まれとなっている。イ・スンジェさんはソウル高校・ソウル大学哲学科を卒業し、1960年にKBS1期タレントとしてデビュー、国内最高齢の現役俳優として活動してきた。
イ・スンジェさんは1970〜80年代に韓国放送演技者協会会長を3度務め、1992年の第14代総選挙では当時の与党・民主自由党(民自党)の候補としてソウル中浪(チュンラン)甲選挙区から出馬し当選した。その後、国会議員として民自党副報道官や韓日議員連盟の幹事なども務めた。
ドラマだけでなく演劇の舞台でも旺盛に活動してきたが、昨年10月、健康上の理由により演劇『ゴドーを待ちながら』を途中降板した。
今年1月にはKBS演技大賞の授賞式に出席して大賞を受賞して健在ぶりをアピールしていたが、4月の韓国PD大賞授賞式には再び健康問題で欠席した。当時、代理で受賞した所属事務所の代表は「先生が体調の都合で出席できなかった」と伝えた。
その後、同僚俳優のパク・グニョンがイ・スンジェさんの健康状態に言及したことで、健康がさらに悪化したのではないかとも言われていた。
パク・グニョンは8月19日、演劇『ゴドーを待ちながらを待ちながら』の懇談会で「何度も(イ・スンジェさんに)会おうとしたが、遠慮してほしいと言われて直接会うことはできなかった」とし「別の知人越しに話を聞いているが、良い状況ではないようだ」と心配していた。
2025/11/25 07:07
https://japanese.joins.com/JArticle/341396