旧統一教会、田載秀海洋水産部長官に韓日海底トンネル関連で働きかけ【独自】

投稿者: | 2025年12月12日

 韓国の田載秀(チョン・ジェス)海洋水産部長官が、共に民主党所属の国会議員時代、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から数千万ウォン相当の金品を受け取っていたとされる疑惑について、閔中基(ミン・ジュンギ)特別検察官(特検)の捜査チームが収賄容疑で内偵を進めていたことが10日までに分かった。

 特検はまた、数千万ウォン相当の政治資金を受け取った疑いがある林鍾声(イム・ジョンソン)元国会議員(共に民主党)、金奎煥(キム・ギュファン)元国会議員(未来統合党、現国民の力)議員については、政治資金法違反の容疑を適用することを決めた。林氏は李在明(イ・ジェミョン)大統領の側近グループ「7人会」の一員として知られる。特検関係者は「田氏の場合、金品授受の時期が不明だが、働きかけの内容が具体的であるため、公訴時効が長い(最大15年)収賄容疑を適用したと聞いている」と話した。

 特検は今年8月、統一教会のユン・ヨンホ元世界本部長を取り調べ、田載秀、林鍾声、金奎煥の各氏を含む与野党の有力政治家5人が統一教会から支援を受けていたとの供述を確保したとされる。田氏には文在寅(ムン・ジェイン)政権下の2018年から20年にかけ、統一教会による念願だった「韓日海底トンネル事業」に関する働きかけと同時に高級時計2点、現金4000万ウォン(約423万円)を提供。林氏と金氏には総選挙を控え、現金数千万ウォンを渡したというのがユン氏の証言内容だった。これについて、田氏は「全て虚偽だ」とし、残る2人の元議員も「事実無根」だと主張している。

 ユン氏はまた、共に民主党と国民の力の重鎮議員A氏、B氏に関する供述も行ったが、具体的な金品授受については明らかにしなかったという。A氏は「11日に立場を明らかにする」とし、B氏は「いかなる支援も受けていない」と述べた。特検はこうした供述を確保しながらも内偵状態のまま、本格捜査に移行しなかったが、「偏向捜査」との指摘を受け、9日に「特検法が定める捜査対象ではない」として事件を警察に移管した。それを受け、警察は「特別専担捜査チーム」を設置し、捜査に着手した。

 一方、ユン氏は当初、自身の裁判で民主党との金品授受疑惑に対して暴露すると予告していたが、最終弁論でも民主党に関連する発言を行わなかった。李在明大統領は与野党、地位の上下に関係なく厳正に捜査するよう指示した。

 統一教会が念願の実現に向け、政界全体に接近していた疑いがますます強まっている。閔中基特検チームは当初、ユン氏から共に民主党の現職・元議員2人の金品授受に関する供述を確保したと伝えられていたが、疑惑の対象が与野党の有力政治家5人に増えた。政治献金の上限額を回避するため、複数人物の名義に分けて特定の政治家を支援する「分割献金」や集団的な党員加入支援など、政界との癒着も与野党を問わず行われていることが明らかになった。

2025/12/12 10:20
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