核とホルムズ、初の終戦協議の障害に…妥結の糸口は残っている

投稿者: | 2026年4月13日

 12日(現地時間)、米国とイラン間の初の対面による高官級の終戦協議は、双方がホルムズ海峡の支配権やイランの高濃縮ウラン問題、海外凍結資産の解除問題をめぐり、立場の隔たりを縮めることができず、決裂したことがわかった。イラン外務省のエスマイル・バガイ報道官は「いくつかの事項については合意したが、2~3の主要な点について意見の隔たりが大きく、最終的には合意に至らなかった」と明らかにした。

 米国のJ・D・バンス副大統領はこの日、協議終了の事実を発表し、イランが「核兵器はもちろん、これを迅速に製造可能な手段まで放棄しなければならない」という要求を受け入れなかったと指摘した。「会談決裂」の主な原因として「核」を名指ししたのだ。バンス副大統領は「イランが核兵器を追求しないだけでなく、これを迅速に開発可能な手段も追求しないという確約が必要だ」と強調し、「長期的な観点から、根本的な核開発放棄の意思を示すべきだ」として圧力をかけた。

 ニューヨーク・タイムズはこの日、イラン当局者2人の話を引用し、イランがイスファハンなどに保管しているとされる約440キログラム(970ポンド)規模の高濃縮ウランの問題をめぐり、双方が対立したと報じた。イランが高濃縮ウランの全量を引き渡すか売却せよというドナルド・トランプ大統領の要求に、イランが対案を提示し、合意点を見いだせなかったという。イランは平和的な原子力利用の権利と民生目的のウラン濃縮の権利は放棄できないとする立場を堅持している。

 ホルムズ海峡の支配権の問題も、今回の協議を膠着状態に追い込んだ核心的な障害の一つだった。米国は、全世界の原油物流の約20%が通過するこの重要な輸送路の即時完全開放を要求したが、イランは両国間の最終的な平和合意が成立するまでは、海峡の開放は不可能だとする強硬な立場を堅持したとされる。イラン消息筋はタスニム通信を通じて「共通の枠組みが用意されるまで、ホルムズ海峡の状況は変わらないだろう」と断言した。

 フィナンシャル・タイムズによると、米国は意見の隔たりを縮めるために、海峡の「共同支配」案まで妥協案として提示したが、イランはこれを拒否し、完全な支配権の維持と通行料賦課の権利を主張した。

 イランはまた、戦争被害に対する賠償を要求し、イラクやルクセンブルク、バーレーン、日本、カタール、トルコやドイツに凍結されている約27億ドル(約4300億円)規模のイランの石油収益金の解除を要請したとニューヨーク・タイムズは報じた。イラン再建に使用するとのことだが、米国はこの要求を拒否したとされる。

 イラン代表団を率いるイランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長はこの日、Xに「われわれには善意と意思があるが、過去の2回の戦争の経験のため、相手(米国)に対する信頼はない」としたうえで、「イラン代表団は踏み込んだ提案を提示したが、相手側は結局、今回の協議ラウンドで代表団の信頼を得ることに失敗した」と投稿した。ガリバフ議長は「米国はわれわれの論理と原則を理解しており、いまや彼らがわれわれの信頼を得られるかどうかを決めるとき」だと付け加えた。

 ただし、今回の協議が完全な「手ぶら」で終わったわけではないとする観測も出ている。すぐに署名できる合意文には至らなかったが、両者が一部の争点では意味のある意見の接近を示した可能性が提起されている。バンス副大統領は合意の不発を認めながらも、「イラン側と何回も実質的な議論をした。それはよい知らせ」だと評した。イラン消息筋は「イランは協議で合理的なイニシアチブと案を提示した」と明言し、自分たちも同様に具体的な条件を提示したことを示唆した。

 注目すべき点は、双方とも協議のテーブルをひっくり返さず、今後の交渉の余地を残したことだ。米国はイランに「最終的かつ最善の提案」を残して去った。イラン消息筋はタスニム通信を通じて「いまやボールは米国のコートにあり、イランは急がない」として、追加の接触の可能性を残した。アルジャジーラは「突破口はなかったが、完全な決裂でもなかった」として、双方が提案を交わす過程で、次の議論のための「フレームワーク」を形成した可能性に重点を置いた。特に、今回の協議を成功させたパキスタンの仲裁チャンネルが依然として健在である点は、今後の外交的妥結の糸口が残っていることを示す主要な要素として挙げられている。

 ニューヨーク・タイムズは「バンス副大統領がわずか1回の協議で合意を引き出せると期待したこと自体に無理があった」として、「2015年のイラン核合意のときも、交渉に約2年がかかった。核プログラムがイランの国家的アイデンティティにおいて占める重要性とホルムズ海峡の支配権をめぐる論争を考慮すれば、非常に長い協議になるだろう」と予想した。

2026/04/13 01:16
https://japan.hani.co.kr/arti/international/55913.html

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