◇2014年敗退時には行った空港での帰国行事、今回は全面中止
大会前、ジョアン・アローゾ首席コーチはポルトガルメディアに対し、「大韓サッカー協会は韓国人監督をチームの象徴的人物と考えており、自分に求められた役割はフィールドコーチだった」と語り、「洪明甫は顔マダム(名目だけの監督)」という論争も起きた。
選手起用にも問題が見えた。南アフリカ戦で途中出場した後、記者から「監督から特別な指示はあったか」と問われた孫興慜は、「特別な話はなかった」と答えた。監督がチーム最高のFWと十分に意思疎通を図っていなかったということだ。ドイツ・ブンデスリーガで主力ウイングバックとしてプレーし、継続的に得点やアシストを記録してきたイェンス・カストロップは、W杯出場だけを目標に韓国国籍を回復した。しかし洪監督はチェコ戦、メキシコ戦を通じて彼をベンチに座らせ続け、南アフリカ戦後半になってようやく45分間起用したが、あまりにも遅すぎた。
金玟哉は南アフリカ戦で交代した直後、両腕を広げるジェスチャーを見せ、コーチ陣への不満ではないかとの憶測を呼んだ。試合後に公開した書簡で釈明したものの、後味はすっきりしない。28日、金鎮圭(キム・ジンギュ)らは「機会が与えられれば全員が頭を下げて全力でプレーする」と語った。それ以前はそうではなかったということなのか。薛英佑(ソル・ヨンウ)は南アフリカ戦終了からわずか1時間後、悪質コメントへの法的対応を表明した。「オーバーラップより告訴表明の方が早い」と揶揄(やゆ)されもした。W杯期間中にコメント欄を気にするチームなど、どこかおかしいのではないか。選手たちが試合ではなく別のことにエネルギーを費やしているにもかかわらず、監督はそれを統制できなかった。
30日の帰国便では、8人の選手だけがチームと同行し、孫興慜を含む残りの選手はそれぞれ個別に帰国する。突然敗退が決まったため、選手全員分のビジネスクラス航空券を一度に確保できなかったためだという。そして、2002年の韓日W杯以降で初めて、帰国行事は全面的に取りやめとなった。2014年には、ファンから投げつけられた「ホバクヨッ(カボチャあめ)」を受けながら頭を下げた洪監督だったが、今回はその場に立つことさえ避けた。
2026/06/29 06:53
https://japanese.joins.com/JArticle/351206