韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官と訪韓した小泉進次郎防衛相は28日の会談で、「厳しい安全保障環境の中で域内の平和と安定を維持するため」、韓日両国の軍当局間の協力を継続していく方針を改めて確認した。日本の防衛相が二国間会談のため韓国を訪れるのは11年ぶりで、前日に中国とロシアが戦略爆撃機などを動員して韓半島(朝鮮半島)周辺海域で合同訓練を実施した直後だった点が注目される。韓日両国の軍首脳部が密着を誇示し、中ロに対抗する構図となったためだ。
◇韓日首脳のバトンを受けて国防相交流も常態化
国防部はこの日午前、ソウル市竜山区(ヨンサング)の国防部庁舎で行われた韓日国防相会談後に発表した共同報道文で、両長官が「厳しい安全保障環境の中で域内の平和と安定を維持するため、協力を継続していくことで一致した」と明らかにした。
さらに両氏は「韓半島の完全な非核化と恒久的な平和構築」への意思を改めて確認し、「韓日、韓米日共助を継続していく」ことを強調した。
国防部によると、会談では韓日両国のアクロバット飛行チーム「ブラックイーグルス」と「ブルーインパルス」の交流継続や、今月初めに9年ぶりに再開した韓日捜索・救助共同訓練(SAREX)の発展についても意見交換があった。また、人工知能(AI)など先端科学技術分野での韓日国防当局間の協力に向けた協議も進めることで一致した。
小泉防衛相の訪韓は、今年1月末に安長官が横須賀を訪問したことへの答礼訪問の意味合いが強い。両国防相は5月30日にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)でも会談している。国防部は、こうした国防当局トップによる相互訪問と会談を定例化する方針だと説明した。李在明(イ・ジェミョン)大統領と高市早苗首相が首脳間の「シャトル外交」を通じて築いている密着ムードを、軍当局も継続していくという趣旨だ。
◇小泉防衛相訪韓初日に中ロは爆撃機訓練
特に小泉防衛相の訪韓初日となった27日、中国とロシアの軍用機10機余りが東海(トンへ、日本名・日本海)・南海(ナムへ)上空で合同訓練を実施し、緊張を高めた。ロシアの通信社「スプートニク」によると、中国人民解放軍の戦略爆撃機「H-6K」やロシアの戦略爆撃機「Tu-95MS」のほか、双方の戦闘機や哨戒機など10機余りが約6時間にわたり東海、南海、東シナ海を往復し、「合同戦略空中哨戒訓練」を実施した。中国国防省も「地域の平和と安定を共同で守る意思と能力を示すため」と説明した。
この過程で中ロの軍用機は東海と南海の韓国防空識別圏(KADIZ)に相次いで進入し、韓国空軍の戦闘機が戦術措置を実施した。日本メディアによると、日本防衛省も航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させて対応した。
特に中国のH-6K爆撃機は、射程1500キロの巡航ミサイル「長剣(CJ)-10K」などを運用でき、核弾頭の搭載も可能と専門家はみている。これは中国の接近阻止・領域拒否(A2・AD)戦略の中核戦力であり、米空母や同盟国の基地を無力化する手段の一つに挙げられている。
これに関連し、イ・グァンソク国防部国際政策官は28日午後、在韓中国国防武官と在韓ロシア国防武官にそれぞれ電話で厳重に抗議し、再発防止を求めたと国防部が明らかにした。
小泉防衛相も同日夜、ソウル・ロッテホテルで日本メディアの取材に応じ、「こういったケースに対して、タイムリーに安長官と意見交換・情報交換をできたことも、今回の訪問の意義の一つになったと考えている」と述べた。
さらに「日頃からのトップ同士の信頼関係の構築というのが、この不測の事態にも緊密な連携と情報共有という形で生きる」とし、「こういったことを日韓でもしっかりと積み上げていけるように今後も努力をしたい」と語った。
2026/06/29 08:17
https://japanese.joins.com/JArticle/351217